日本から海外へ行った人が、インターネットへ接続する手段を探すように、海外から日本へ来た人や、日本国内で旅行している人にとっても、インターネットへ接続する手段をどうするかは非常に大事な問題です。
これからさらに増える事が確実である海外からの来訪者に対して、なんらかの無料サービスを提供する必要がありそうです。
現在、各地で提供されているWi-Fiスポットは、それぞれが別のパスワードを設定していたり、別に契約をしておく必要があったりします。
そのため旅行先で短時間の間だけ利用するには、手間がかかり過ぎるきらいがあります。
すでに、提供の始まっている「Japan Connected-free Wi-Fi(この記事では、Japan Connectedと略します。)」がその要求に答える事ができるサービスとなります。
このサービスにより、外国から来た人に限らず、誰でも外出先で気軽に、しかも安全なWi-Fi環境によるインターネットを利用することが可能となります。
Japan Connectedとは?
このサービスの特徴としては、利用しているスマートフォン(AndroidiOS、iOSどちらでも対応)へこの機能を追加するため、専用の無料アプリをインストールする必要があります。
しかし、一度入れてしまえば、どこへ行ってもアプリを入れ直す必要がありません。
このアプリの画面の表示を見ながらWi-Fiスポットを確認して「Connect」ボタンを指でタップするだけで接続できます。
特に、パスワードを入力する必要はありません。現在、日本全国で空港や駅などの約86000カ所で接続できる程度の規模となっています。
初めてこのアプリを起動した時に、一度だけユーザー登録をする必要がありますが、その後は無期限で利用できます。
ただし、90日間このアプリを使用してインターネットへ接続しなければ、再度登録を行う必要があります。
Wi-Fiスポット毎に接続をやり直す事が必要になる通常のWi-Fiスポットに比べると、非常に簡単な方法で利用することができるところが、このサービスの最大のメリットです。
また、日本語以外にも、英語、中国語(繁体字、簡体字)、韓国語にも対応しています。
Japan Connectedは無料ですか?
このサービスのもう一つの特徴は、完全に無料で利用できる点です。
ただし、サービスを提供している店舗などによる時間制限がある場合も考えられます。
それぞれのWi-Fiスポット毎の制限の内容は、このサービスの専用アプリから表示されるリストから確認することが可能です。
場所によっては、一回の接続時間、および一日当たりの接続可能回数などの制限を受ける可能性があります。
以前から提供されているWi-Fiスポットと提携することにより、このアプリで接続できる場所が、日本全国で増加しつつあります。
具体的な提供エリアについては、このアプリを起動して「探す」ボタンをタップすることにより一覧で表示されます。
また、公式サイト(http://www.ntt-bp.net/jcfw/ja.html)から「利用可能エリア」のコーナーへ入れば、そこにも一覧があります。
Japan Connectedが提供するあたらしい空間
専用アプリを利用することにより、これまでは別々に接続動作を必要としていたほとんどのWi-Fiスポットが、これからは手軽に利用できる存在へと変わっていくことが予想されます。
専用アプリのインストール、というこれまでは不要であった動作を行う事で、今後のアクセスポイント毎の接続動作(SSID検索&パスワード入力)が不要になるとしたら、数分間の時間を犠牲にして、このアプリをインストールする価値は、十分以上にあるのではないでしょうか?
今後は、国内旅行で自宅から離れる時でも、モバイルルータを荷物に入れたり、スマートフォンのLTEなどのモバイル回線を利用したりする必要が、少しずつ減少していくのかもしれません。
特に、外出先でモバイル回線を利用した際に、データ通信量が制限をこえる事による速度制限などを防ぐ必要があります。
そこで専用アプリの表示画面を一度タップすることで、簡単に接続先のWi-Fiスポットの変更をすることができるこのアプリは、とても重宝しそうです。