ビッグデータはなにがビッグなの?

その日対応したお客さんの情報をこまめにデータ化して保管している人にとって、そのデータは後日の営業力の向上に繋がる非常に有益な情報となります。

顧客毎に、細かな好みや、これまでに購入した商品の履歴、家族構成、誕生日などの情報、及び今後の購入予想などが蓄積されることによって、そのデータは企業にとっても貴重な営業財産となります。

そのような情報自体が、高額で取引されることすらありますので、その価値はかなりのものとなります。

しかし、このようなデータが、人間の能力では、中身を確認することができないくらい、大量に存在していたらどうでしょうか?

 

有益な情報が混ざっていることが、確実なデータであってもその量が一定以上になると、コンピューターで利用している一般的なソフトウェアでは、保存して解析することが、困難であるほど巨大なデータを「ビッグデータ」と呼んでいます。

これ以上の量になると、このような呼び方をします、と言ったような基準はありませんが、一般的な企業の利用しているサーバでは格納して、利用することができない程度の大きさのデータとなります。

単に格納するだけではなく、その有効利用ができなければ意味がありません。

 

ビッグデータとは?

その企業や、研究機関にとって非常に有益な情報であっても、その容量が巨大であるため、とても有効利用することができない程度のデータです。

単に、単純な文書や、画像が大量に存在する場合には、その容量が「ビッグ」と言うだけで、解析する必要性はありません。

しかし、例えば、販売業であれば、過去の購入履歴や、業務に関するメッセージのやり取りなどの情報、気象に関係する機関では、過去数十年間の世界中の気象情報、他の星の知的生命体を探すのであれば、宇宙全体から届いた電波信号の情報などは、ぜひ解析して役立てることが望まれる巨大データとなります。

 

これらのデータを解析できれば、非常に価値の高い情報を取得することができます。

しかし、このようなデータは、それに含まれている情報の種類が多数に上り、必ずしも分析に適したデータばかりではありません。

また、短時間に大量の情報をデータ化しているため、すべてのデータを分析するには時間がかかり過ぎます。

実際には、このような巨大なデータを解析して、ビジネスに活かしている企業は存在します。

 

例えば、検索エンジンの「Google(グーグル)」では、ユーザーが閲覧した膨大な数のWebページを解析することによって、これまでよりも、遥かに有効な広告サービスを、提供することに成功しています。

通販業者の「Amazon(アマゾン)」では、顧客ごとに記録した、膨大な数の購入履歴や、検索履歴を解析した結果に従って、その顧客ごとに、お勧め商品を表示することで売上のアップを実現しています。

 

ビッグデータの価値

上記に挙げた例は、ほんの一例ですが、巨大なデータの全てを解析することが困難であっても、利用価値のある部分に限定すれば極端に時間をかける必要がありません。

また、最近ではクラウドのサービスを利用することによって、企業などが、自前の設備では、とても解析できないようなビッグデータの解析を、外部に委託する方法が利用可能となりました。

将来的には、世界中で稼働しているコンピューターのうちその能力に余力があるものを利用して、ビッグデータの解析を分散して行うような手法も、一般的に利用されることが予想されています。

実際に、一部の研究機関のビッグデータの解析ではすでにその手法が利用されています。

 

このようなビッグデータの解析は、単に商売が繁盛するためにだけ、存在している訳ではありません。

例えば、地球温暖化の分析などの地球環境に関係する重要な研究でも、非常に重要な位置を占めています。

将来的には、このビッグデータの解析を更に一般的に行うことによって、早急な解決が求められている様々な問題の解決に役立てることが期待されています。

実際のデータ解析には、顧客の動向を分析する際に使用する手法が参考になる場合もあります。

 

ビッグデータの今後

これまで、全く行っていなかった巨大データの解析によって、地球規模で気象の変化と、農作物の収穫や、品質を予想したり、オンライン・サービスの利用を監視して、不正行為を防いだり、と言ったようなことも可能となります。

それには、データを解析する能力の向上と、ビッグデータの有効利用を更にすすめるシステムの開発が必要となります。

現在の状況は「宝の山」があちこちにあるのに、その利用方法がわからない状態であるとも言えます。

 

正に「チリも積もれば山となる」を、そのまま表したような状態であるビッグデータですが、実は中に金鉱が隠れている状態と言えます。

しかし、それを純金にするには、それなりの知識と、経験と、設備が必要になることは言うまでもありません。

地球の未来のためにも、人類の進歩のためにも、早急に、ビッグデータの採掘を進めなければいけません。