iPhoneのHandoff・Instant Hotspot機能との連携

Apple社の製品である「Macintosh」と「iPhone」の関係は、一言で表現するなら「頑固親父と放蕩息子」でしょうか?

それとも「鳶(トビ)が鷹(タカ)を生む」でしょうか?

それとも、他に適当な言葉があるでしょうか?

どちらにしても、Macintoshと同様に、独自性を持った端末である、iPhoneなどのiOSデバイスの爆発的な売上に影響されて、それまでApple社の主力商品であったMacintoshも以前より注目を集めているようです。

優れた製品であっても、メーカーとしての戦略に失敗すると、その業界での主導権を握ることができない典型として良く例に出されているMacintoshです。

しかし、iPhoneと連携して利用するにはこれほど相性の良いパソコンは他には存在しません。

最近、新しく追加された機能である「Handoff(ハンドオフ)」「Instant Hotspot(インスタント・ホットスポット)」の両機能についても、同じメーカー製の端末同士ならではと思えるような利用方法を提供しています。

どちらの機能も、Macintosh側には最新のOSである10.10(Yosemite)がインストールされている必要があります。

また、iPhoneなどのiOSデバイス側には、iOS8.1がインストールされている必要があります。

どちらも、端末自体がインストールに対応していれば、無料でOSをアップデートすることが可能です。

また、これらの機能を利用するには、両方の端末が同じiCloudのアカウントへログインしていることが必要です。

 

Handoffとは?

元々の意味は、アメフトで、ボールを味方に手渡す動作を「Handoff」と表現するそうです。

要は、iPhoneまたはMacintoshで作業中の仕事を、このボールに見立てることによって、それを別の端末へ簡単に引き継ぐことができることから、このような名称になったと予想されます。

この機能を有効にしておけば、片方の端末で作成中のファイルを、もう一台の端末に持ち替えても、そのままの状態で途中から作業の続きを行うことが可能です。

この機能が利用できる代表的な作業としては、電子メールの作成や、インターネット上で見つけたWebサイトのURLや、住所録、カレンダー、リマインダー、マップなどのアプリを利用して、片方の端末に登録した情報の共有などです。

登録した情報を、他の端末へ引き継ぎたいと希望するアプリは、画面の一番上で起動しておく必要があります(アクテイブな状態にしておきます。)。

 

Instant Hotspotとは?

これまで、iPhoneのテザリング機能を利用して、Macintoshをインターネットへ接続するには、まずiPhoneのテザリング機能を有効(インターネット共有を有効)にします。

そして、MacintoshのWi-Fi機能を利用して、iPhoneから発信されているWi-Fi信号を探して、設定したパスワードを入力して接続する必要がありました。

ところが、新機能を利用すれば、Macintoshの右上にあるWi-Fiメニューの中に手元にあるiPhoneの名前が表示されています。

それを選択すれば、すぐにiPhoneを経由して、インターネットへ接続することが可能です。

同じiCloudのアカウントで、ログインしていることによって同じ利用者の端末であることが事前に確認されています。

そのため、パスワードの入力を省略してもセキュリティ上の問題は起こりません。

また、接続したネットワークを利用していないことを検知したときは、この接続を解除してiPhoneのバッテリーの消費を自動的に抑えるように設計されています。

 

新機能には納得

このような作業ファイルの変更情報の共有やテザリング機能の簡易化以外にも、iPhoneにかかってきた電話に同じネットワークに接続しているMacintoshで対応する機能も含まれます。

電話がかかってくると、Macintoshの画面にも、発信者の名前、電話番号、プロフィール写真が表示されますので、簡単な操作でその電話に応答または拒否することができます。

Macintoshから、iPhoneを経由して電話をかけるには、単に、連絡先や、カレンダーなどに表示されている電話番号をクリックするだけで可能となります。

相手との会話は、すぐ側にあるMacintoshを利用しますのでiPhoneを手に取る必要がありません。

 

その他にも、インターネットのWebサイトに表示されている電話番号をMacintoshの画面でクリックすることによって、iPhone経由ですぐに電話をかけるようなことも可能です。

iPhoneに対して送信されたSMSや、MMSのメッセージに付いても、Macintoshのメッセージ・アプリによって表示することが可能です。

届いたメッセージに対する返信も、Macintoshの画面上から、iPhoneを経由して送信することができます。

要は、手元にある端末であれば、iPhoneでもiPadでもMacintoshでも、ほぼ同じような感覚で操作すれば、電話やメールの送信に利用することが可能になる新機能と言うところでしょうか。

やはり、同じ家に住んでいる親子はできるだけ仲良くした方が周りは助かります。