iPhoneのTouch IDでリモートロック解除できるアプリ登場

最近のiPhoneには、すでに当たり前に搭載されている機能が指紋をパスワードとして利用する「Touch ID(タッチ・アイディー)」です。

インターネット上では、猫の肉球で試した人や木工用のボンドで偽造した指紋で、ロックの解除に挑戦した人などの体験談で話題には事欠かないようです。

しかし、この技術の使用が、かなり有効なセキュリティ対策であることは言うまでもありません。

 

指紋を採取される可能性と、パスワードを盗まれる可能性のどちらをより重要視すべきであるかはすぐには判断できません。

 

一般的には、複雑なパスワードを定期的に変更することが、有効なセキュリティ対策であることは間違いありません。

しかし、それを行うことが現実的に難しいと感じる人にとっては、自分の指紋をパスワードの代わりとすることは非常に有効な手段に思えます。

この機能を利用して、Appleのパソコン製品である「Macintosh」のログインまでを可能とするアプリが「FingerKey(フィンガー・キー)」です。

 

FingerKeyとは?

まずは、iPhone側にこのFingerKeyアプリをインストールします。

同時に、Touch IDでログインすることを希望するMacintoshの側にも「FingerLock(フィンガー・ロック)」というアプリをインストールします。

iPhoneにインストールしたFingerKeyを起動して、右上の「+」をタップすることによって、近くにあるMacintoshを探します。

そこで、MacintoshにインストールしたFingerLockを起動して「Add new FingerKey」と表示されたボタンをクリックすると、iPhoneの画面にパスワードを入力する画面が開きます。

そのパスワードを入力する画面には、現在、そのMacintoshに設定しているログイン・パスワードを入力して「Pair」ボタンをクリックすれば、両者のペアリングが終了します。

 

iPhoneの中のアプリに設定したMacintoshのログイン・パスワードは、最も厳重なセキュリティ対策を行うことができる「AES 256bit」で暗号化された状態で、iPhoneとMacintoshの間で共有されます。

ペアリングが終了した後では、Macintoshの画面を開く際に、iPhone側で、指紋認証をすれば、Macintoshへログインすることが可能です。

もちろん、設定されているパスワードを手入力しても、ログインすることは可能です。

現在のところは、日本のiTunes Storeでは、まだ販売が開始されていないアプリですが早急な対応が望まれます。

ちなみに、アメリカのiTunes Storeでは、1.99ドル(約240円)で販売されています。

 

Touch IDの有効性

すでにiPhoneなどの端末用には、Touch IDの機能を有効に利用できるアプリが他にも多数提供されているようです。

すでに紹介したFingerKeyも、近い将来には日本国内でも販売が開始されると思われます。

その前に、他社の開発した類似のアプリが国内で提供される可能性もあります。

しかし、現在のような指紋を利用した認証方法では、精密な指紋のコピーを使用することで、本人以外の人が画面のロックを解除する可能性が多少はあります。

将来的には、何らかの対応が求められる部分です。

 

そこで、Apple社としても、現在の指紋認証方法に追加して、押し付けた指の角度に、ダイアルの数字を割り当てる手法による鍵開けを同時に利用する方法を開発するようです。

この方法であれば、その組み合わせは、ほぼ無限となります。

このように、指紋認証と、ダイアルによる鍵開けの両方を利用した認証方法によって、セキュリティ対策としてのレベルが非常に高くなることは言うまでもありません。

 

Touch IDの活用

指紋認証は、今後も、多数の分野で利用される認証方法となることが予想されます。

しかし、それと同時に、悪意を持って他人の指紋を利用する人も増えていくことが予想されます。

これまでの認証方法と同じように、次々と新手の手法によって、セキュリティ対策のレベルをアップすることによって被害の発生を防ぐ必要があります。

それには、指紋認証と、別の方法による本人確認を、組み合わせる必要があるようです。

「詐欺的な手法を考えることが全く割に合わない」

と思えるような対策を実現しなければ、絶対に勝つことができない戦いがこれからも継続されます。