ハードウェアとソフトウェアの関係

何事も、硬軟取り混ぜて対応することによって、目標を達成できる確率が上がります。

どのような分野でも、性質の異なる手法を組み合わせることによって、初めて期待した結果を出すことができる、と言うような決まりが存在しているようです。

コンピューターの分野でも、その法則は生きているようですが、実際にはどのような組み合わせになるのでしょうか?

 

コンピューターの世界で「ハード」と言えば、何と言っても、パソコンなどの機器本体や、モニターや、プリンターなどの各種装置をすぐに連想します。

しかし、そのような機器を、実際に利用するには、その中に内蔵されているコンピューターを動作させる「ソフト」である各種のプログラムを必要とします。

 

機器の電源を入れて、モニターに画面を表示させるような、最低限の動作を可能とするOS(オペレーティング・システム)以外にも、利用者が希望する作業を行うためには、アプリケーション・ソフトウェアも必須です。

 

ハードウェアとソフトウェアとは?

コンピューターの世界では、その世界を構成している要素のうち、機器本体とその周辺機器のように、形のあるものをハードと表現しています。

また、形はなくても、ハードを実際に操作して、一定の情報処理を行うことができるような機能を持っているプログラムや、データを、ソフトと表現しているようです。

 

しかし、このソフトが進歩することによって、それまではハードの対応していた作業を、代わって行うようになる可能性もあります。

実体のないソフトによって、ハードと同じ作業ができるようになれば、自由に機能を追加することが可能となります。

また、提供している機能に問題があることが発覚しても、プログラムの改修によって、簡単に改善することが可能です。

 

現在では、更にすすんで、コンピューターなどの端末の中にあるソフトではなく、Web上で提供されている各種のサービスによって、ハード的な作業に対応できる環境が、実現されようとしているのが、現状です。

 

極端な表現をすると、画面の表示や、作業の命令に必要な最低限の機能のみを搭載したハードと、Web上のクラウド・サービスで行った、情報処理の結果をモニターなどのハード的機器に伝達することだけを、その役割とするOSなどのソフトで、構成されたコンピューターが、未来の姿になりそうです。

 

どこにいても、インターネットへ接続できる環境が整備されることによって、比較的近い将来に実現できる世界です。

過去には、電子手帳や、電子計算機のソフト化が起こりました。音楽や、映像のデータなども、すでにデジタルデータでのソフト化が終了しています。

その他にも、製図や、通信機器の機能のソフト化なども、知られているところです。

 

このようなソフト化のメリットとしては、1つの表示画面を利用して、全く異なる機能を、簡単にコントロールできるところを、挙げることができます。

1つの機器には、基本的に、1つの機能、と言うような、ハード的な思考で設計された機器では、このように柔軟性のある利用方法を想定することは、まず不可能です。

 

ハードとソフトは今後どうなる?

少なくとも、コンピューターの世界ではどうしてもハード的な手法でなければ、実現できない部分を除いて、極力、機能をソフト化する動きが今後も加速すると予想されます。

 

インターネットを利用するサービスにとって、もっとも大事な要素であるデータ通信速度の向上がかなりのテンポで進んでいるのが現状です。

それによって、大量のデータ転送を必要とする、高度なサービスを提供できる環境が揃いつつあります。

 

ハード的な機器の1台ごとに、不具合を改修する手間を考えると、Web上で提供しているサービスのプログラムを変更する「ソフト的」な対応方法の方が、明らかに低コストですし、短時間の対応によって、大きな効果を期待できます。

 

それでも、ハード的な機器が無くなることはありません。

しかし、かなり限定された機能のみを搭載したものに変化することが予想されます。

できるだけ、シンプルな構成にする方が、不具合の発生する可能性が低いからです。

そうなると、現在のように、処理速度が高速になった新発売のCPUなどの高価なパーツを購入して、自分のパソコンの中身を入れ替えるような手法は不要になるかもしれません。

 

その代わりに、Web上で提供されているクラウド・サービスのグレードを、現在よりも、上のプランに変更することによって、自分のパソコンの処理能力と、データの保存容量などが、自動的にアップするような手法が、一般的になるかもしれません。

これは、現在、クラウドで提供されている企業向けのサービスを申し込む際に、そのサービスの処理能力と記憶容量を自由に選択できる形ですでに実現されている話です。

 

ハードとソフトはこれからも名コンビ

以上のように、切っても切ることができない関係である両者ですが、コンピューターの世界では、ハードのソフト化が進んでいるのが現状です。

そして、通信速度の向上と、プログラム上の新しい技術の導入によって、この流れが更に加速されることが予想されます。

 

このような流れによって、将来的には、素晴らしいソフトを作成できるメーカーが、大成功する可能性が高くなるのではないでしょうか?

統一化されて個性のないハードを操作してWeb上のクラウドから提供される個性的なソフトウェアの数々を利用することによって、そのユーザーの独自性が、初めて表現されるような世界はどうでしょうか?