サーバとは?

サービスを提供する側とそれを受け取る側の関係は、お互いを信頼することによって成立するものです。

しかし、沢山の人がサービスの提供を希望する場合でも、遅れる事なく相手の希望するサービスを与えることを求められるため、一般的には、サービスを提供する側の負担の方が大きくなります。

これは、コンピューターの世界でも同様です。

 

他のコンピューターの要求に応じて、一定の情報を提供したり、計算処理を行ったりするコンピューターや、ソフトウェアのことを「サーバ(または、サーバー)」と呼びます。

それに対して、サーバからサービスの提供を受ける側のコンピューターや、ソフトウェアを「クライアント」と呼んでいます。

この両者の関係が順調でなければ、現在のコンピューター・ネットワークは、存在することが出来ません。

それくらい、重要な組み合わせです。

 

サーバとは?

現在、インターネット上で提供されている、ほとんど全てのサービスで利用されている存在がサーバです。

具体的には、Webサイトを閲覧するには、その表示に必要なデータをそのWebサイトを提供しているサーバから、常に取得する必要があります。

また、電子メールのサービスを利用するには、メッセージの送信先としてSMTPサーバが受信にはPOPサーバが必要となります。

その他にも、Web上のファイルをダウンロードするには、そのデータが格納されたFTPサーバへ接続する必要があります。

その他のサービスを利用する際にも、何らかの形でサーバとデータのやり取りをする必要があります。

 

このように、クライアントからの要求に応じて、負担のかかる作業を同時に行う必要があるサーバは、一般的に利用されているパソコンなどよりは、高い処理能力が求められます。

自宅で利用しているようなタイプのパソコンでも、対応は可能ですが、アクセス数の多いWeb上のサービスを運用するには、高価であってもサーバ専用のコンピューターが必要となります。

 

しかし、アクセス数が少ない個人で運用しているようなWebサイトなどは、実際に、自宅のパソコンを利用して、インターネット上に公開している人も、多数存在しています。

インターネットを経由して閲覧する訳ですから、通信速度の低い通信回線を利用していると、サイトの表示に時間がかかってしまいます。

その点は、プロバイダの提供しているサービスを利用して、ホームページを開設する方法が、便利であり表示速度の問題も起こりません。

 

サーバの利用

インターネット上で、サービスを提供しているWebサーバには、それぞれに固有のIPアドレスを振り分けることで、接続を希望するクライアントが、簡単に通信を行うことができるようにしてあります。

多数のクライアントが接続を希望するような大規模なサービスを提供しているサーバは、文字通り、不眠不休で作動していますが、当然、一般的に利用されているパソコンの数倍以上の処理能力と、耐久性が求められます。

また、地震や、火災や、停電などでも、データの転送がストップしないような構造と、設備を備えた専用のデータセンターに設置されるのが通常の対応です。

 

最近では、企業や、個人の設置したコンピューターを、サーバとして運用することによって、一般的なWeb上のサービスでは提供していないような、独自のサービスを提供している例も、多数存在します。

特に、企業にとっては、自社の設備でサービスを提供することで、秘密にしておきたい情報などを、外部へ持ち出す必要がない点を、メリットとして挙げることができます。

しかし、その運用には、高額なコストがかかるため、最近では、Web上で利用する、ほとんど全ての業務用システムを、外部の業者が提供している「クラウド」のサービスへ移行することによって、コストを削減することに成功した例も、多数あるようです。

 

サーバのある世界

これからも、これまで以上に、あらゆる分野において活用される各種のサーバです。

将来的には、現在、企業や、家庭で利用しているパソコンなどの機能を、Web上のサービスで実現することができるようになれば、パソコンの本体などは不要となりそうです。

そうなれば、情報処理の指示を行い、その結果を表示するモニターやタブレットなどの機器のみが存在するオフィスとなります。

 

非常に殺風景な場所となりそうですが、それは自宅へ戻っても同様です。

テレビとも言えない、それ自体は表示機能しかないモニターが、各部屋に設置されているだけの風景は奇妙ですが非常に興味深い世界です。

現在のように、光サービスなどの固定回線と、LTEに代表されるモバイル回線の通信速度が、すでに一定の水準を上回っている環境では十分に実現可能な未来図です。