「ソーシャル疲れ」にご注意!!

単独では生きていけない動物の習性として、常に他者との結びつきを確認する動作を繰り返すというものがあります。

それは、人間であっても例外ではありません。

常に自分が所属している家族や会社や友達関係などを再確認しています。

 

しかし、その方法は時代とともに変わってきたようです。

現在では、インターネットの普及によって手元にあるパソコンやスマートフォンなどの通信端末を利用する方法が主流となっています。

一見すると、非常に便利な方法で他者とのつながりを再確認しているようです。

 

しかし、常に何らかの動作をしていなければ、すぐにその共同体から除外されてしまうのではないか、という恐怖感を抱いてしまう傾向にあるようです。

それが、極端になると、この共同体での自分の存在を確認する行為によって、精神的に疲れてしまうような事態を招いてしまいます。

これが、Twitter(ツイッター)、Facebook(フェイスブック)、LINE(ライン)などの「SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)」を、頻繁に利用している人が、陥る可能性のある「ソーシャル疲れ」です。

 

ソーシャル疲れとは?

本来は、それぞれの人が、自分の経験や、独自の意見を、自由に発言する場であるはずですが、いつの間にかお互いの思想や好みに合わせた発言のみを行う場所へと変化してしまいます。

それによって、人間関係が悪化することを防ぐことは可能ですが、自由な意見を交換することよって良い刺激をお互いに受けることはもはや不可能となります。

結局、自分の意思とは異なる内容の書き込みを、やむなく行うことによるストレスが蓄積されていきます。

 

また、他の人の書き込んだ内容に対して、必要以上に過敏となり人知れず傷つくような事態も起こりがちです。

これでは、このようなサービスの本来の目的に反した結果を招いてしまいます。

しかし、同じ職場や学校などで日頃から会話を行うような間柄であれば、SNSでの会話を簡単に止めてしまうことは非常に困難です。

 

最終的には、他の人をどうしても喜ばせたい、という欲求からありもしない事件をでっち上げたり、特定の人の悪行を書き込んだりすることで、話題を作りだすような方向へと行きがちです。

実際に、このような欲求から、自分自身が事件の中心人物となってしまうような出来事が後を断ちません。

自分で掘った落とし穴に自身が落ちてしまうような状況と言えます。

 

ソーシャル疲れの対策は?

すでに、自分自身が、ソーシャル・サービスに依存し過ぎていることに気がついた時は、どうすれば良いでしょうか?

まずは、自分以外の人も、実は同じような心理によって、現実とは異なる内容の書き込みを行っているのではないか?

との疑問を持ってみるのは、どうでしょうか?SNSで書き込まれている内容は、どちらかと言うと、誰でも興味を持ちそうな内容のものが大多数を占めると思います。

 

しかし、それは単にそのような話題でなければ、他の人が喜ばないか興味を持たないと考えて投稿している可能性があります。

他の人も、自分と同じように、現在の共同体の一員としての立場を失うことを恐れている、と考えることによって、多少は気持ちが楽になれば幸いです。

 

そして、その上で他の人に

「多忙となるため、当分の間は、このサービスの更新や、返信を行いませんが、皆さんの投稿した内容は、できるだけ拝見する予定ですので、よろしくお願いします。」

などの内容のメッセージを送信しては、どうでしょうか?

 

しばらく、SNSの世界から遠ざかることによって、もう少し冷静に他の人の投稿した内容を見ることができるようになるかも知れません。

自分にとって、SNSは非常に大事な存在である、というふうに思っている人ほど、一時的にその世界から離れる必要があるかも知れません。

 

ソーシャル疲れは一つの現代病

投稿した内容は即座に反映され、その反応もすぐに返ってくるところがSNSサービスの良いところです。

しかし、その内容に興味を持っていない事が、すぐに相手に分かってしまうところもこのようなサービスの特徴です。

興味のない内容に対して反応する時間があったらもう少し有意義なことに使いたいところです。

そのような、当たり前の理屈を前提として、利用できるような環境でなければとてもSNSで楽しむことはできないと思われます。