Retina(レティナ) Displayとは?

年々進歩するパソコンなどの端末のディスプレイですが、その画面の性能を表現するには、通常、画像解像度とコントラストなどの数値を挙げているようです。

その中でも画像解像度については、それが画面を見ればすぐに判断できるため、各メーカーがこの数値の向上に力を注いできました。

この分野での進歩によって、実際の操作の際に利用しているコントロール用の各種の表示が、非常に細かくて綺麗になりました。

その結果、同じ大きさのモニターであっても、これまでより操作性が大幅に向上しました。

 

Apple社の提供しているパソコンであるMacintoshやiPhoneなどのiOSを搭載した製品でも、これまでに画面の解像度の面ではかなり進化してきました。

それでは、現在提供されている「Retina Display(レティナ・ディスプレイ)」とは、どの程度の画面解像度を実現しているのでしょうか?

この「Retina」と言う英単語は「網膜」と言う意味ですが、それがどのような経緯で、このディスプレイの名称として、使用されるようになったのでしょうか?

 

Retinaとは?

Retina Displayとは、Apple社の提供している製品のうち、高精細の解像度を実現した一部のディスプレイに与えられている名称です。

なぜ、このような名称を使用しているか、に付いては、多少の説明が必要です。

現在の最高の画面解像度は、すでに人間の網膜で識別できるレベルを超えているところから命名されたようです。

 

初めて、このように高解像度のディスプレイが採用されたのは「iPhone 4」からです。

この製品の画面解像度は、その一つ前のモデルであった「iPhone 3GS」の3倍の数値を実現しました。

このRetina Displayは、その後に販売されたiPhoneの後継モデルにも採用されています。

 

更に、同じiOSを搭載している「iPad」や、ノート型パソコンである「MacBook Pro」にも採用されました。

最近では、ディスプレイ一体型のパソコンである「iMac」でも、このディスプレイを搭載した新製品の販売が、開始されました。

 

Retinaの特徴

iPhone4で、初めて実現された画面解像度を、1インチ(約2.54cm)あたりに並んでいる画素数で、表現すると、それまでは「163個」であったところ、iPhone4では、これが「326個」となっています(326ppiの解像度である、と表現します。)。

このような状態では、ディスプレイに並んでいる画素の幅が、78マイクロメートル(マイクロメートル=1メートルの100万分の1)となり、人間の肉眼では、画素を直接確認することはできません。

また、解像度の向上以外にも、コントラストが、それまでの製品の4倍以上向上しています。

 

このような進歩によって、画面の小さなiPhoneであっても、画面の細かい部分まではっきりと確認できるようになり、その操作性が大幅にアップしました。

このコントラストとは、画面の明るい部分と暗い部分の明度の違いを意味しています。

この数値の向上によって、それまでのよりもシャープで鮮やかな画像や画面の表示が可能となりました。

 

このような性質のディスプレイであれば、操作性の向上以外にも、例えば、写真などをディスプレイに表示した場合と、実際の印刷物とのイメージの差が極端に少なくなることが予想されます。

ディスプレイに表示されていた時の印象と、実際に完成した作品から受ける印象の違いが少なくなることは、特に、Macintoshを出版に利用している場合などには適しているようです。

 

Retinaで表現できる世界

ディスプレイの進歩は、画面解像度以外の分野でもまだまだ止まりそうにありません。

例えば、ディスプレイに使用されている強化ガラスの強度のアップや、画面をできるだけ目が疲れないような明るさへ自動調整する機能や、更なる省電力を実現できるような機能が、すでに開発されています。

次の新製品では、どのような進化を体験することができるのか大変楽しみな状況です。