Power Nap機能を使っていますか?

一般的に、30分を超えない程度の時間内に行う仮眠のことを「power-nap(パワーナップ)」と呼んでいます。

同じ時間あたりの睡眠の効果を、最大限に大きくすることができるため、特に睡眠不足の人には効果が高いようです。

仮眠をとっている間に、体の中では、心と、体の疲労を取り除く力が、効果的に働くことによって、高い睡眠効果を期待できる、と言う訳です。

 

パソコンの世界でも、似たような機能があります。

例えば、一般的なパソコンには、利用していない時間帯の電力利用量を極限まで落とす機能として「スリープ(または、スタンバイ、サスペンド)」と呼ばれているものがあります。

 

本来は、次回に利用するまでの間、電源をオフにした状態とほとんど変わらない状態に置く事で、その端末の消費電力を押さえることが、このスリープ機能の目的です。

しかし、人間が、睡眠中であっても、その体の中では、疲労を回復する機能が活動できるように、Apple社製のパソコンであるMacintoshでは、スリープ中であっても、一定の作業を行うことができるようになりました。

それが、今回紹介する「Power Nap(パワーナップ)」と呼ばれる機能です。

 

Power Napとは?

最初にこの機能が搭載されたのは、保存記録装置が、SSD(ソリッド・ステート・ドライブ)である一部のノート型のMacintosh(Mac Bookシリーズ)に限定されていました。

それが、一世代前のOSである10.9(通称、Mavericks)の段階で、他のタイプのMacintoshでも、この機能が利用できるようになりました。

全てのモデルのMacintoshが、この新機能に対応している訳ではありません。

 

確認方法としては、アプリケーションの「システム環境設定」を起動して、省エネルギーの設定項目の中に「Power Napを有効にする」と言うチェックボックスがあれば、その機種は対応しています。

 

実際に、本体がスリープ状態の間に、どのような作業を行うことができるのでしょうか?

まずは、スリープ状態になる前に、メールや、メモのアプリケーションを起動していた時は、電子メールのメッセージの受信や、同じメモを同期している他の端末を使用して、そのメモを変更した際のアップデート(変更部分の反映)が、スリープ状態で行われます。

 

カレンダーや、リマインダーなどの変更も、同様にアップデートされます。

メールや、メモ以外のアプリは、スリープ状態になる時に、アプリを起動している必要がありません。

次に、iCloud上で、そのMacintoshの中にある書類を保存している場合に、他の端末によって、その書類の編集を行った場合には、その変更部分が反映されます。

 

Power Napの機能、他には?

その他にも、同期しているiPhoneなどで撮影した写真が、自動的に読み込まれる「フォトストリーム」機能や、紛失したノート型端末の場所を探すことができる「Macを探す」機能や、遠隔からMacintoshを管理する機能などが、スリープ中でも有効です。

最後に、Mac Book Airや、Mac Book Proにようにノート型端末で、電源アダプターを、AC電源に接続していない場合を除いて、以下のような機能の利用も、スリープ中であっても、対応することができます。

 

例えば、ソフトウェアアップデートや、外付けのハードディスクへの自動バックアップ機能である「Time Machine」のバックアップ作成などの作業です。

これらは、それなりに電力を消費する機能であるため、AC電源に接続していない限り、自動では行いません。

 

このPower Napの機能が有効であれば、これまでのように、スリープを解除した途端に、大量のメールの読み込みを行う必要がありません。

また、そのMacintoshの中にあるファイルの内容を、他の端末が変更したことによるアップデートが、一度に集中することもありません。

この機能が有効であれば、スリープから復帰した際に、その端末の操作が一時的に重くなるような事態を、防ぐことが可能です。

 

長時間スリープ状態にあり、ソフトウェアアップデートができないことによって、その端末自体のセキュリティ対策が、遅れてしまう、と言うような問題を防ぐ効果もあります。

この機能がなければ、スリープを解除して、しばらくの間は、OSを含めた全てのアプリケーションの状態は、スリープ前の状態であり、強制的にアップデートをしない限りは、すぐには最新の状態になりません。

そのため、スリープ中に配布されたアップデータをすぐにインストールしなければ、セキュリティ上は、侵入しやすい状態と言えます。

 

Power Napを使いますか?

この機能に対応している機器であっても、ノート型の端末では、購入直後の状態(工場出荷時)では、機能を無効にしています。

そのため、手動で、機能を有効にする必要があるようです。

手元に、どのようなモデルであっても、Macintoshパソコンがある時は、一度システム環境設定の項目の中に「Power Napを有効にする」と言う表示がないかを、確認することをお勧めします。

 

折角の機能も、有効になっていないと意味がありません。

この機能の詳しい解説は、Apple社の公式サイト(http://www.apple.com/jp/)から、サポートのコーナーで「Power Nap」を検索すると、見つけることができます。