Macの特徴のある起動音の起源は?

誰にでも、少なくとも、1つくらいは、必ず守っているルールがあると思います。

玄関から出る時は、かならず右足から出るとか、電車に乗る時は必ず先頭から2つ目のドアから乗るようにしているとか、様々な拘りによって、もしかしたら自分自身の個性を確認しているのでしょうか?

このような拘りは、各メーカーが、自社の製品を開発する際にも、当然のように存在します。

 

Apple社のパソコンのシリーズである「Macintosh(マッキントッシュ)」も、沢山の拘りが、そのまま製品になったような通信端末です。

しかし、今回、話題にしているのは、そのコンピューターとしての性能には、100パーセント関係のない部分です。

それは、パソコンの電源ボタンを押して、起動した時に流れる起動音のことです。

この音がどのようなものであっても、直接、性能には関係ありません。

ただ、そのパソコンが、Apple社の製品であることを、改めて思い出し、昔からのMacユーザーであれば、これまで使用してきた歴代のMacintoshのことを、少しだけ思い出す程度の効果しかありません。

 

特徴のある起動音はなぜ採用されたの?

2012年の12月には、このMacintoshの起動音を、アメリカで商標登録したApple社です。

一応確認ですが、この起動音は、電源ボタンを押した直後に「ジャーン」と一度だけ鳴ります。

夜中に再起動した時や、ヘッドホンをしている時などに鳴ると非常に驚く事になります。

そのため、この起動音を防止することを目的としたアプリケーションや、その方法を解説したWebサイトが複数存在しています。

現在の起動音は、Apple社に勤務していたプログラマーが制作したとのことです。

 

しかし、この起動音に決定した理由として詳しい事情は不明です。

インターネット上にある諸説には、ベートーベンの「運命」の出だしではないか、観客の前で行われる各種のショーなどで、最後に流れる短いファンファーレではないか、というものがあります。

 

その他にも、Apple社の創設者であるステーブ・ジョブズ氏が、イギリスの著名な音楽グループであった「The Beatles(ザ・ビートルズ)」の熱心なファンであることから、その名曲の一部をとったものではないか(おそらく「A Hard Day’s Night」の出だしの部分)などの説も存在しています。

商標を取得した際の申告内容では、音程に付いては「ほぼ一定なGフラット/Fシャープのメジャーコード」となっていますが、その音程よりも、この起動音の音色と音圧から受ける印象が重要なのでしょう。

 

特徴のある起動音は必要?

長年、同じ起動音を聞いていると、ほとんどの人は飽きがくるようです。

しかし、それでもこの音を聞くと、妙に懐かしくて、癒されるような感覚があるのは、ある意味では、Apple社によって、この起動音を脳に刷り込まれた結果でしょうか?

この起動音の特徴として、再生するスピーカーによっては、かなり荘厳な印象を受ける音色を、使用しているところでしょうか。

やはり、月に一度位ならば、聞いてみたくなる音です。

このような単純な部分の拘りが、その製品自体の強い個性を生むのかもしれません。

 

音に拘って来たApple社ですが、音楽配信サービスの「iTunes Store」と、音楽プレーヤーとして大ヒットした製品である「iPod」によって、今では音楽業界でも大きな存在となりました。

しかし、会社創設者の大好きなビートルズの設立したレーベルである「アップルレコード」とは、音楽配信の開始に伴って、長年にわたって訴訟の場で争うことになりました。

そして、2010年11月になって、やっとビートルズ作品のiTunes Storeでの配信が実現しました。

 

特徴のある起動音は永遠?

これからも、魅力的な製品を提供すると思われるMacintoshシリーズです。

現在の起動音も、おそらくMacintoshのシリーズが無くならない限りは、使用されるのではないでしょうか?

これからの流れとしては、同じApple社の製品であるiPhoneや、iPadなどの影響によって、持ち運びのできるタイプの端末の人気が、ますます上がっていくと予想されます。

 

そのため、もしかしたら現在のMacintoshシリーズは、縮小していく運命なのかもしれません。

ほとんどの作業が、iOSを搭載した製品で対応可能となれば、その画面を表示できる大型のモニターさえあれば、それで足りるようになるからです。

そうなると、この起動音も、機関車の汽笛のように昔を懐かしむことができる効果音の一つになりそうです。