DNSサーバとは?

同じネットワークに接続されたパソコンなどの間で行うデータ通信に付いては、すぐに送信先の端末のIPアドレスを調べる仕組みがありますので、送信先が不明になる心配はありません。

しかし、これが異なるネットワークに接続された端末との間で、データの送受信をする場合は話が変わってきます。

例えば、インターネット上に公開されているWebサイトへアクセスする場合は、どうやって相手先のIPアドレスを取得するのでしょうか?

 

このような場合に、データを送信する先のIPアドレスを教えてくれる仕組みが「DNS」であり、実際に各端末からの要求に応じて、IPアドレスに関する情報を送信してくれるのが「DNSサーバ」です。

それでは、どのような方法で、それぞれの端末へ、送信先の情報を伝えているのでしょうか?

どうやら、我々には感知する事ができない領域では、このDNSが大活躍しているようです。

この機能がなければ、Webサイトの閲覧や、電子メールの送信が、どれだけ大変になるのでしょうか。

 

DNSサーバとは?

DNSは、正確には「ドメイン・ネーム・システム」と呼ばれます。

一般的には、インターネット上のサイトの住所である「URL(ユニフォーム・リソース・ロケータ)」は、IPアドレスのように数字で表示されていません。

「http://ja.wikipedia.org/wiki/xxxx」などのような表示となっています。

 

ところが、実際には、それぞれのサイト毎に、固有のIPアドレスが設定されています。

この二つの組み合わせを、分散して、世界規模で記録、管理しているデータベースが「DNS」です。

 

ネットワークに接続されている通信端末から、特定のWebサイトのURLに関する問い合わせが送信されてきたら、DNSのデータベースに基づいて、そのサイトのドメイン名(上記の例では、ja.wikipedia.org)に対応するIPアドレス(例 198.35.26.96)を、確認を依頼してきた端末へ送信します。

この情報を受け取った端末側では、このIPアドレスが別のネットワークへ所属している事を確認した上で、デフォルトゲートウェイであるルーターなどへ、送信するデータへ送信先の情報(IPアドレスなど)を添付したものを送ります。

受け取ったルーターでは、送信先のIPアドレス(例 198.35.26.96)を確認して、次の中継地点のルーターへデータを送信します。

 

DNSサーバの仕組み

複数のDNSサーバが、階層毎に分散化して、構成されているDNSでは、パソコンなどの通信端末(クライアント)からのリクエストに応じて、必要な情報を検索するDNSサーバ(キャッシュDNSサーバ)が存在しています。

また、それとは別に、ドメイン毎に設定されている、固有のIPアドレスなどのような必要な情報を保有しているDNSサーバもあります。

このサーバ(権威DNSサーバ)は、キャッシュDNSサーバからの要求に応じてその情報を渡すことが役目です。

この両者によって、構成されているのが、現在のDNSのシステムです。

 

このDNSサーバが保有している情報は、電子メールを送信する際にも利用されます。

電子メールのアドレスも、通常はWebサイトと同様で、IPアドレスが表示されていませんので同じ手順が必要になります。

また、DNSの仕組みは、インターネット以外でも利用されています。

例えば、インターネットと同じ通信規格を利用しながら、企業内や、学校内でのみ、提供されているネットワーク(イントラネット)でも、そのネットワーク上で提供されているサイトや、電子メールの管理には必要な存在です。

 

DNSサーバは大事な助っ人

これまでの内容で、DNSがインターネットを含めた、多数のネットワークの利用にとって、重要な存在である事が理解できたのではないでしょうか?

しかし、ネットワークの利用を行う際に、このDNSの設定、具体的にはDNSサーバ自体に設定されている固有のIPアドレスを、通信端末のネットワーク設定の画面を出して、細かく設定する必要は通常ありません。

基本的に、通信端末のネットワーク設定を、IPアドレスを自動取得する設定にしてあればDNSのIPアドレスも自動で設定されます。