Siriで簡単操作を実現 CALOプロジェクトから始まりCarPlayへの適応まで

コンピューターに話しかけることで、必要な作業を命令する方法は、SFの世界では、もはや当たり前の風景であり、それを気にする事もありません。

これが、現実の世界であれば、多少の驚きがあるのかも知れませんが、すでに現実的な技術として利用されています。

いくつかある技術のうちの一つである「Siri(シリ)」は、iPhone(アイフォン)に搭載されている機能です。

これまで、何度か行ったバージョンアップにより、その精度を上げてきたようです。

 

しかし、このSiriの技術は、どのような経緯でiPhoneに搭載されたのでしょうか。

そして、この名称には、開発者のどのような思いが、こもっているのでしょうか。

これからも、更に進化していくと思われる、音声認識の機能を利用したアシスタントツールです。

この機能は、これからの我々に、どのような未来を提供してくれるのでしょうか?

 

Siriとは?

Apple社の製品であるiPhoneに搭載されている機能であるSiriは、Speech Interpretation(発話解析) and Recognition(認識) Interfaceを短縮して命名されました。

史上最大の人工知能計画と呼ばれている「CALOプロジェクト」の流れを受け継ぐテクノロジーです。

 

もともとは、Siri社が開発と提供を行っていましたが、2010年の4月にApple社に買収された後は、iPhoneを含めたiOSを搭載した製品でのみ、利用される機能となりました。

 

当初は、英語、ドイツ語、及びフランス語に対応していましたが、2012年3月からは日本語にも対応しています。

現在では、中国語・韓国語・イタリア語・スペイン語など15の言語に対応しています。

 

Apple社では、自動車メーカーと提携することで、運転中に声を使って、道路から目を離す事なく、Siriを利用して、電話をかけたり、音楽を再生したり、目的地への道順を確認するなどの操作を、安全に行う事ができるようなシステムを開発しました。

このような利用を可能とする車載システムとして「CarPlay(カープレイ)」を、今年(2014年)の3月に発表しました。

 

Siriの使い方

iPhoneを例にして、その使用方法を説明すると、まずは、ホームボタンを押したままにして「ピピッ」という短い音がしたら、Siriが利用できる合図となります。

最初だけは、そのまま要件を話しかけることができます。

 

次に話しかける時は、マイクの形をしたアイコンをタップする必要があります。

この動作を不要にする方法があります。

 

それは、設定で「“Hey Siri”を許可」を有効にすることで、いきなり「Hey Siri」と呼びかける事で、すぐにSiriが答えます。

このいきなりSiriを利用できる機能は、iPhoneを電源に接続した状態で利用することができます。

ヘッドフォンや、ヘッドセットを利用している場合は、その状態からSiriを呼び出す事が可能です。

 

乗っている車が「CarPlay」に対応していれば、ハンドルにあるSiri用のボタン(音声コマンドボタン)を長押しすることで、iPhoneの中のSiriと会話を始める事ができます。

 

Siriの特性として、利用するたびにユーザーの希望を少しでも早く理解できるように、成長することができます。

これは、毎回ユーザーの音声を分類していくことにより、そのユーザーの訛や、アクセントを認識できる確率がアップしていくからです。

使えば、使うほど、ユーザーの希望に対する反応が、理解度や、反応速度の面で、良くなっていきます。

 

Siriの力

iPhoneで利用できる機能や、インストールしたアプリのほぼ全てに対応できるSiriは、利用方法によっては大変便利なツールとなります。

継続して使用することで、ユーザーの要求に対する動作の精度が上がっていくところなどは、人工知能の計画の流れを汲んでいるSiriの本領を、正に発揮しているようです。

 

現在は、手作業で行っている情報処理のほとんど全てを、iPhoneのユーザーに代わって行う事が出来るSiriです。

将来的には、単なる秘書業務以上の分野まで、対応できるようになるかもしれません。

 

これから先の進化が楽しみでもあり、どこまで進化していくのだろうか、と多少の怖さも感じるSiriの存在です。

所有しているiPhoneで一度も利用したことがない人は、ひとまずホームボタンを長押しした後でSiriに呼びかけてみて下さい。

すぐに、優秀な秘書が答えてくれます。

そして、テキパキと命令に従って仕事を次々に片付けていきます。