MDM(Master Data Management)はモバイル端末の管理人

会社などの業務で、パソコンや、スマートフォンなどの通信端末を使用していると、それぞれの端末毎に異なった設定内容が保存されていたり、不要なアプリがなぜか一部の担当者の端末に入っていたり、といった状況になりがちです。

できるだけ、その端末を持っている担当者に必要な設定と、アプリだけに限定して、それぞれに端末に入れておけばいい訳ですが、それがなかなか難しいのが現状です。

 

複数の通信端末の使用方法に関するポリシーを、一括して適用することができれば、万が一紛失した場合や、盗難にあった場合などにも、その被害を最低限に抑える事ができます。

更に、遠隔で端末の中にある情報を完全に消去することができれば、言う事はありません。

そのような管理を可能にするのが「MDM」と呼ばれるシステムです。

 

MDMとは?

MDMは、Master Data Management(マスターデータ管理)の略称です。

企業などで、社員などの関係者に支給する複数の通信端末の設定や管理を、総合的、かつ効率的に行う事ができる手法と、それを実現するソフトウェアや、情報システムの事を言います。

このシステムを利用すれば、それぞれの端末毎に、セキュリティ対策を行う必要がありません。

 

また、インストールするアプリの種類や、そのバージョンを統一することが可能です。

紛失した場合には、遠隔で保存データの削除をすることもできますし、端末に内蔵しているGPSを利用して、スタッフの現在地を確認するようなことも可能です。

 

実際に、携帯キャリアのソフトバンクのグループ企業である「ソフトバンクテレコム」が提供している「デバイスマネジメント」と言うサービスを例にすると、スマートフォン(OSは、iPhone、iPad、Androidに対応)では、毎月300円(1ID)、パソコン(OSは、Windows、Macに対応)では、毎月400円(1ID)で、基本サービスを利用することができます。

 

スマートフォンでは、追加で毎月200円(1ID)支払う事により、紛失した際に遠隔で端末内のデータを消去したり、その機器の画面をロックしたり、パスワードを変更したり、などを行うサービスを利用することが可能です(紛失時リカバリーサービス)。

 

MDMでなにが変わるの?

上記で紹介したデバイスマネジメント・サービスを例にすると、まずは基本サービスにより、それぞれの端末の管理状況を表示する機能を利用する事が出来ます。

そして、端末をグループ毎に管理したり、利用者の情報とひも付けしたり、利用しているOSに応じて、表示する言語を自動で変更したり、と言った方法で管理を行う事ができます。

その他にも、端末毎に固有の情報(ネットワーク、セキュリティ、アプリケーション、現在地など)を管理画面で表示する機能もあります。

各端末の設定に付いても、一括して対応することが出来ますし、あらかじめ設定した、セキュリティ上の規準に違反した端末を、検知することができます。

 

例えば、セキュリティ上問題のあるアプリをインストールしたり、業務に関係のないアプリをインストールしたり、と言った行為が通常は該当します。

この規準に違反した端末を業務用の端末として利用することができないようにすることも可能です。

その前提として、その端末利用者に、セキュリティ上の規準に違反した事をメールで警告することができます。

この監視機能を持っているアプリを、端末から削除したり機能を停止したりしても、復活させることができる機能も持っています。

 

また、不正プログラム(マルウェア)のインストールを検知する機能や、危険なWebサイトへの接続をブロックする機能も基本サービスの中に入っています。

その他にも、細かい機能で、端末の業務目的以外の使用を、防ぐ仕組みが用意されています。

 

MDMの今後は?

今回紹介したサービス以外にも、同じ目的を持って、他社から提供されているサービスは複数存在しています。

どれも、かなりの低額で、非常に高い次元での対応を行っているようです。

どれも、インターネットの機能をできるだけ有効に利用して、無駄を省く事によって、低額で実現できたサービスと言えます。

その端末を利用しているスタッフの善意に任せるのでは、どうしても限界があると言うことでしょうか?

これからも、今回紹介したサービスに類似した方法で、関係者の使用する業務用の通信端末に対する企業による管理が、更に加速する事は間違いないようです。

 

企業の業務システムにおけるMDM

MDMは企業内の業務システムについても適用されています。

情報システム部門は社内のマスタ管理等が煩雑になる傾向があり、多くのプログラムを作りこんでしまっています。

そういった状態を整備し基盤を整えるためにMDMの導入が検討されます。

取り扱っている会社としては、

  • Informatica
  • インフォテリア

などがよく知られています。