デジタル化するとなにがいいの?

どこを歩いていても目につくのは「デジタル」または「DIGITAL」の文字です。

まるで、地球が丸ごと「デジタル教団」に入信したかのような状況です。

それでも、抵抗できない魅力をもっているのが、デジタル化された各種の情報とデジタル教のシンボルでもあるパソコンなどの通信機器です。

 

これだけ人類の生活に密着した存在となっている、デジタル化された情報と、生活に必要な製品の数々は、いかにデジタル化の効果が大きなものであるかを示しているのではないでしょうか?

しかし、そこまでの魅力を持っているデジタル化とは一体どのようなメリットがある行為なのでしょうか。

 

デジタル化とは?

一般的に、デジタル化する、という事はすべてを具体的な数値によって記録することと言えます。

実際には、すべての現象をデジタル化することはできません。細かく確認すると必ず実際とは異なる部分が存在するところがデジタル化の宿命です。

しかし、実際にその再現されたものを利用するうえで問題がなければそれで良しなのです。

 

例えば、音楽や、写真などのように、人間の本来持っている感覚によって、その善し悪しを判断する対象物を、デジタル化したとします。

ある程度以上の細かい規準によってデジタル化(数値化)された情報を、再度、元の音楽や、写真などに戻します。

その復元された対象物が、人間の感覚では、デジタル化する前の状態と、区別することができないレベルにまで精度が上がった時は、両者は同じものであると評価することが出来ます。

 

このように、本来は別のものであるが、実質的には同じものとして扱う、という認識が確立することによりデジタル化した情報の価値が確立しました。

例えば、現在では、フィルムで撮影しようと、デジタルカメラで撮影しようと写真としての価値は、あくまでその内容で評価されることが通常です。

両者の写真を拡大すれば、明らかに異なるはずですがその違いを気にする必要はありません。

理屈ではなく、実質で判断することが、デジタル化による恩恵を受けるための要件と言えます。

 

デジタル化のなにが良いか?

デジタル化によって、数値で表現されている情報は、その数値をコピーする事で、少なくともデジタル情報としては全く劣化していない複製をつくることが可能です。

また、誰かにこの情報を送信する際にも、数値化された情報を送信する訳ですから、途中で劣化する可能性が非常に低いという利点もあります。

さらに、少ない空間に、大容量の情報を、安全に長期間保存することができる点も大きなメリットです。

 

その他にも、数値を変更することで、簡単に情報を修正することなどが可能です。

このような特性は、特に、コンピューターを利用することにより、本来の価値を発揮します。

 

デジタル化された情報と同様に、デジタル化されたプログラムで作動しているコンピューターは、基本的に、ほとんどのデジタル化された情報を読み込む事が可能です。

そのプログラムも全て数値化されているうえに、数値化された命令によって仕事を行います。

もしも、読み込む事ができないデジタル情報があれば、それに対応することができるように、新しいプログラムを読み込む事で、自分自身を進化させることができます。

このような方法で、未知の形式のデジタル情報にも対応することができるシステムを持っています。

 

このコンピューターが内蔵された電化製品なども、結局は、すべての動作を数値化することにより、その製品のユーザーにより良い生活環境を提供することを目的としています。

実際の生活に支障が出ない程度の細かさで、すべての現象に対する対応内容を数値化することで、複数ある選択肢の中間的な判断ができない、というデジタル化に特有の問題を解消しています。

 

デジタル化の今後

すでに、自動で運転する自動車や、人工頭脳で作動する人間型のロボットが実用化直前の段階にあるのが現在の状況です。

これまで以上に、デジタル化された情報に依存する割合が増えていく事は確実です。

今更、この大きな流れを変えることは不可能ですが、あくまで人間の生活を支えることを目的とする範囲内での発展を期待します。

使用目的によっては、人類の未来に暗い影を落とすような方向へ向かう可能性が、ある程度存在しているところはデジタル化技術の危うい一面です。