ハイレゾ音源とは?

ノイズのないクリアな音質をコンパクトなディスクに閉じ込める事に成功したCDの登場により、オーディオの世界での記録メディアの標準化は完全に終了したものと思っていたら、何と最近は、レコードが復権する、という驚きの現象が発生しています。

どうやら、そのクラシカルな雰囲気だけではなく、再生する音源にも人間の耳にとっては、明らかに違いがあるようです。

 

CDの規格を決める際には、人間の耳で聞く事のできる範囲(20~20000Hz)を越える周波数帯の音源は不要であるとの、もっともな理由により、現在のCDの規格が決定された経緯があります。

しかし、ある見解によると、人間の耳、と言うか、脳には、単に聞こえる周波数帯以外の音にも、価値を感じるような感受性があったようです。

そして、レコード で表現する音の世界とは、まるっきり異なる世界を楽しむ事ができるハイレゾ・オーディオの登場です。

 

ハイレゾ音源とは?

「ハイレゾ」とは、High-Resolution Audio(ハイレゾリューションオーディオ)の略称です。簡単に言うと、CD以上の音質を実現した音楽データの総称です。「ハイレゾ音源」と呼ばれる事もあります。

同じデジタル音源であるCDよりも音質が良いことが、ハイレゾと呼ばれる要件ですが、実際にはどのような規準で判断するのでしょうか?

 

オーディオの規格については、日本では、JEITA(電子情報技術産業協会)という社団法人が呼び方と、その定義について周知しています。

それによると、CDの音質を表す規準として、サンプリング周波数が「44.1kHz?48kHz」量子化bit数が「16bit」を、CDスペックとしています。

最低でも、サンプリング周波数、または量子化bit数のどちらか一方が、CDスペックを越えていれば「ハイレゾ」と名乗る事が出来ます。

 

ただし、一方がCDスペックを越えていても、もう一方の数値がCDスペック未満であるときはハイレゾとは名乗れません。

例としては、96kHz/12bitや、32kHz/24bitのスペックの音源データは、ハイレゾではありません。

 

ハイレゾ音源の楽しみ

CDとの違いは、聞くとすぐにわかると思いますが、単に迫力があるとか、高音と低音がハッキリと聞こえる、といった表現では言い表す事ができない程度の違いがあります。

ハイレゾ音源にくらべると、CDの音はどうしてもやせているように感じるかもしれません。

しかし、問題は、音源が良くなると、どうしてもアンプや、スピーカーや、ヘッドホンにも、予想外の出費をしてしまう傾向にあるのが、音楽愛好家の習性である点でしょうか?

ハイレゾ音源を紹介しているWebサイトでは、視聴できる音源を沢山用意していますので、まずはこれまで何度も聞いてきたお好みの曲を、一曲でも試聴してみて下さい。

 

スピーカーケーブルの代わりに、Wi-Fiの電波信号を利用することができるAirPlayに対応したアンプや、スピーカーの中にも、すでにハイレゾ音源に対応したものが登場しています。

もともと、音質を劣化させることなく、Wi-Fi環境を経由して音楽データを送信できる機能を持っているAirPlayです。

そのため、正に「鬼に金棒」とも言えるオーディオ環境を作り出す事が出来そうです。AirPlayに対応したスピーカーを利用すれば、置き場所を選びませんので、部屋の中の最も響きの良い場所へ設置することが可能です。

 

ハイレゾ音源の今後

ハイレゾに対応した製品が、これからも山ほど登場するのではないでしょうか?CDスペックの音源を再生する事では、どのオーディオメーカーでも一定の水準を満たした製品を提供しています。

そこで、ハイレゾのような新しい規格が一般的になれば、各メーカーにとっても、新たなビジネスチャンスが生まれることになります。

今後の流れとしては、有線ケーブルを使用してスピーカーを駆動する方式から、AirPlayのように、Wi-Fi環境を有効に利用して、高音質の音楽データを転送する手法が、これからの標準的な再生方法になるのではないでしょうか?

ますます、目が離せなくなりそうな、ハイレゾ・オーディオの現状です。