Syn.(シン・ドット)とは?

通信業界で新しく展開されるサービスの内容を確認するたびに思うのは

「なぜこんなに当たり前のアイディアが、自分の脳みそでは思いつかないのか?」

という事です。

 

通信の世界のサービスは、どちらにしても人間同士の繋がりを基盤にしているものでしかありません。

それでも予想していないような新しいサービスが、これからも登場すると思われます。

 

この記事で紹介する新サービスである「Syn.(シン・ドット)」も、なるほど、と思わせる内容のコンテンツを提供する新サービスです。

それでも、基本はアプリの利用者と、サービスを提供している企業のコミュニケーションを基盤としたサービスには違いありません。

ポイントは、当たり前の現状を少しだけ変化させる事ではないでしょうか?

この少しだけの変化が、後から大きな変革をもたらす原動力になることもありますので、今後の注目株となる新サービスかもしれません。

 

Syn.とは?

この「Syn.」は、パソコンにおける人気ポータルサイトであるYahoo!などのような「ポータルサイト」を、スマートフォンの世界でもつくりあげることを目的としています。

そのために、通信大手のKDDIが、11社の企業と力を合わせて「シンドット・アライアンス(Syn.alliance)」という事業者連合体をつくりました。

 

KDDI以外の参加企業としては、化粧品の口コミ情報や、ランキングなどを提供している「アイスタイル」ゲーム情報を提供している「AppBroadCast」天気予報を提供している「ウェザーニューズ」国内最大級のハウツーメディアである「nanapi」国内最大級の総合ナビゲーションサービスである「ナビタイムジャパン」などです。

 

まずは、各メンバー企業が提供している13のサービスによる共通メニューを提供することにより、各サービスの間を簡単に行き来することができるようにします(Syn.menu)。

その他の機能としては、各メンバーの提供するサービスの新着情報を一カ所で確認できるサービスの提供を行います(Syn.notification)。

また、コンテンツの妨げにならない形での広告サービスを提供します(Syn.ad)。

 

Syn.でどうなる?

これまでは、スマートフォンで、あるサービスを利用するためには、それぞれのサービス毎に別のアプリを利用したり、別のWebサイトを訪れたりする必要がありました。

そのため、どうしても特定のサービスのみを利用する状態が習慣化していると思います。

 

このSyn.が提案する新しい利用スタイルでは、Syn.のメンバーとなっている企業の提供するサービスを利用している人は、そのサービスで利用しているアプリや、Webサイトにある「Syn.menu」で選択することにより、すぐに別のサービスを提供しているアプリや、Webサイトへ移動することが可能となります。

つまり、別のサービスのアプリや、Webサイトを探す手間を省く事が可能です。

 

現在、Syn.menuを使ってすぐに利用できるサービスは、10月15日の時点で、11社13種類となります。この13種類のサービスを利用している人は、すでに月間4100万程度の人数となります。

もちろん、今後もメンバー企業が増える事が予想されますので、更に快適な環境となることは確実です(今後20種類程度までの追加を予定しています。)。

これまでのように、特定のWebサイトをポータルサイトとして巨大化する手法ではなくて、それぞれの企業が提供しているアプリや、Webサイトが、お互いにポータルサイトの役割を持っているところが、一番の特徴と言えます。

 

Syn.は今後どうなるか?

まだ開始されたばかりのサービスですから、その高い理想ほどの結果が出るかどうかは、まだわかりません。

しかし、確かに新しい視点で現在のスマートフォンによるサービスの特性を分析しているようです。

そして、その結果に基づいて業務を開始した点は評価されるべきです。

今後の発展が望まれる新サービスのスタートですが、一部の巨大なポータルサイトへ接続が集中することによる、Webサイトの表示速度が遅滞する現象の対策としても、効果的な運営方法かもしれません。