イーサネット(Ethernet)とは?

「Ethernet」という単語は、正確には「イーサネット」と読みます。

「イーサ、ether」の部分は古代の物理の概念で、光を伝える物資としてその存在が仮想されていたものです。

現在のネットワークの世界ではもっとも利用されている技術の一つであることは間違いありません。

特に、一般的に利用されているネットワークの形態である、LAN(Local Area Network)では、もっとも利用されている規格です。

 

現在利用されているLANの基本となる規格は、主に物理的な規格である「Ethernet(イーサネット)」と、通信の方式を規定している「TCP/IP(ティーシーピー・アイピー)」の組み合わせが、一般的です。

このイーサネット規格も、少しずつ進化を続けてきました。

初期の同軸ケーブルの時代から発展をつづけ、現在では世界中で利用されているLANの多くがイーサネット規格を採用しています。

 

イーサネットとは?

1973年5月22日に、アメリカで特許として登録された日がイーサネットの誕生日とされます。

そのころの伝送速度は10Mbpsでした。

当時は、ライバルとなる規格として、IBM社の「トークンリング」と、Apple社の「アップルトーク」という二つの通信規格が存在していましたが、イーサネットを標準規格として公開したことで、イーサネットを利用した様々な商品が販売されることにより、ライバルとの規格競争に勝つことができました。

 

イーサネットでは、元のデータを一定の長さ以下に分割して、決まられた形式の情報のかたまり(MACフレームと呼びます。)をつくります。

常にこのかたちでデータを伝送路に流すため、ネットワーク機器は一定の長さ以下の情報を扱うだけで足ります。

そのため情報転送に関わるあらゆる処理が、非常に単純な作業の繰り返しとなることによりデータ伝送の効率を上げることが可能です。

規格により決まっている長さをこえる伝送路が必要であるときは、リピータハブによって延長することが可能です。

 

イーサネットでは、各ノード(通信端末)が自由にデータを転送することができますが、もしも他のノードからの信号と衝突(コリジョン)した場合は、その衝突を検知した段階で、受信中のMACフレームを破棄します。

フレームを送信した側も、コリジョンを検知すると、送信中のフレームを停止して、擬似乱数により決定したランダムな時間が経過したあとで、再度フレームを送信することで、完全なフレームを届けることが可能となります。

 

イーサネットにも種類があります。

通信路によって、同軸、ツイストペア、光ファイバーなどの違いがあります。

また、転送速度によって、10M/100M/1G/10Gbpsなどの違いがあります。

「10BASE-T」などの規格名によって、転送速度や、転送方法などがわかるようになっています。「10BASE-T」の場合は、10Mbpsの転送速度で、転送方法はベースバンド転送(変調をおこなわないで転送)を使用して、ケーブルの種類は、アンシールデット・ツイステッド・ペア・ケーブルを使用していることを表しています。

 

現在、もっとも利用されているイーサネット用のケーブルは、ツイステッド・ペア・ケーブル (Twisted Pair Cable)です。

これは電気店などでも、おなじみのLANケーブルのことです。

ノイズの影響を減らすために、ケーブルにシールドを施したものと施していないものがあります。

また、その使用目的によって「ストレートケーブル」と「クロスケーブル」の二種類が提供されています。

 

一般的には、ストレートケーブルですが、パソコン同士を直接LANケーブルで接続する場合や、ある種類のハブを複数台接続して、多数の通信端末を接続する場合などに、クロスケーブルを利用することがあります。

もっとも、最近のスイッチングハブでは、ケーブルの自動判別をおこなう機能が搭載されていますので、クロスケーブルがなくても接続に問題はおこりません。

 

イーサネットはネットワークの基盤

まさに、ネットワークの土台を築いている重要な規格の一つであるイーサネットです。

今後も、利用され続ける規格であることは間違いありません。

将来的には、10Gbpsの転送速度に対応した製品が当たり前の時代がやってくると思われます。

転送速度については、さらに高速の転送速度を実現する規格が、今後考えられるのではないでしょうか。