オンラインゲームの特徴と闇 ID窃盗による被害

ゲームに興味のない人には、インターネット上でおこなうゲームにお金を払うことは理解できない行為かもしれません。

しかし、それなりに歴史のあるオンラインゲームであれば、自分のキャラクターが使用するアイテムや、仮想通貨を現金で取引する掲示板などでは、数万円、またはそれ以上の価格で売買されることもあるような、立派な取引市場が存在しています。

しかし、オンラインゲームを運営している側では、このような方法での取引を認めていない場合がほとんどです。

その危うい面を利用しているともいえるのが、オンラインゲームに関連して存在するいくつかのワナです。

 

この現金でキャラクターや、アイテムを取引することを、リアルマネートレード(RMT)と呼んでいます。

ほとんどのオンラインゲームでは、運営会社がこのような取引を禁止していますが、実際には盛んにおこなわれているようです。

このような正規でない取引をおこなっていることが、オンラインゲームを運営している会社にわかると、その被害にあった人のアカウントを停止する可能性が高いため、被害にあったことを報告しづらいのが現状です。

 

オンラインゲームの特徴

オンラインゲームでは、実際の生活とおなじように、自分のキャラクターが色々な経験値を積むことにより、少しずつ成長していくことと、他の参加者との交流を深めていくことができる点が特徴です。

そして、他の参加者との交流の延長線上に、アイテムの交換などの取引が発生することになります。

仮想の世界であっても、現実の世界と同じように、悪意をもってそのオンラインゲームに参加している人が、存在していることがあります。

 

実際の生活と同じように、仮想の世界であるオンラインゲームについても、金銭を受けとる以上は、約束したアイテムなどを相手に渡す義務を負います。

しかし実際には、お金だけを受けとって、そのまま連絡がとれなくなるようなケースが発生しているようです。

ほとんどの取引では、お互いの個人情報を明かさずにやり取りをするため、いざというときに連絡する手段がないことが通常です。

この取引慣行も、容易にだますことができる下地になっているようです。

 

オンラインゲームにひそむ闇

いくつかのパターンがあるようですが、たとえばレベルを上げてあげるから、ゲーム内でプレゼントをあげるから、IDを高額で買うから、などの理由で、こちらのIDとパスワードを聞き出す手口。

運営スタッフを名乗り、パスワードを教えるように迫ってくる手口などがあります。

もちろん、これらの情報を教えると、本人に代わってパスワードの変更をおこないますので、本人からログインすることができなくなります(ID窃盗)。

 

ネットオークションでお金を支払ったのにアイテムがもらえない場合、掲示板などで売買の約束をして、お金を支払ったのにアイテムがもらえない場合などがあります(アイテム詐欺)。

お金をだまし取られた場合のように、何らかの財産上の被害がないと、警察へ届け出をおこなうことがむつかしいかもしれませんが、オンラインゲームの運営会社へ報告をすることで、相手のIDの利用停止などの措置をとってもらうことは可能です(アイテムをみせるだけのつもりが、そのまま取られてしまったようなケース)。

 

オンラインゲームも要注意

ID窃盗を防ぐには、まず安易なパスワードを使用しない、ということが大事です。

それと定期的に変更することも、有効な対策となります。ID自体の売買は、オンラインゲームの規約にも違反する行為となりますので、運営会社に被害にあったことをなかなかいえないことまで、相手は知っているわけです。

できるだけ、そのオンラインゲームの運営規約に違反しない範囲での交流をおこなうことが、一番の対策になるかもしれません(規約の範囲内での問題なら遠慮なく報告できます。)。

 

たとえ規約に違反する行為であっても、金銭的な被害を受けたときは、速やかに警察と、運営会社へ報告する必要があります。

直接問い合わせても、相手の登録情報などを運営会社が教えてくれない可能性がありますので、そのときは警察経由で問い合わせをする必要があるかもしれません。

最寄りの警察署又は都道府県警察のサイバー犯罪相談窓口に相談してください。

 

特に、ID窃盗の場合は、他のオンラインゲームの参加者にも被害にあったことを伝えないと、被害が拡大する可能性があります。

他の参加者が、盗まれたIDだと知らずに、おなじような手口で被害にあった場合、被害者である本来のID所有者は、そのような行為をやっていないことを説明する必要があります。