iPhone誕生秘話

Apple(アップル)社から、2007年の6月29日にアメリカ合衆国で販売が開始された「iPhone(アイフォン)」ですが、その誕生までには、どのようなドラマがあったのでしょうか?

SFなどの世界では、数十年まえから存在していた1台で何にでも対応できる小型の情報端末です。

しかし、それが本当に実現するとは、しかも、仕事だけに利用する製品でもありません。

趣味にも十分対応できる性能をもっている製品なのです。

この記事では、現在では普通に手にすることができる携帯端末である、iPhoneの誕生に関する情報を紹介しています。

 

どのような製品にも、その誕生には開発担当者の苦労と、喜びがつまっているものです。

特に、はじめて製品を世に出すまでには、経営のトップと、開発担当者の意見のぶつかり合いなどのドラマがあったはずです。

 

iPhoneの誕生

当時アップル社のCEOであったSteve Jobs(スティーブ・ジョブズ、1955年2月24日?2011年10月5日)がiPhoneの生みの親であることは間違いありません。

しかし、実際には、かれの理想を実現するために、多数の有能なエンジニアたちが「約2年半のマラソン」と当事者が表現している過酷な作業をおこなった結果です。

実際には、iPhoneを発表した2007年1月9日の段階では、あらゆる問題が山積した状態であり、その時点では商品としての体を成していなかったことが、関係者の証言によって後にわかっています。

 

週に2回以上は、CEOのJobs氏がiPhone開発チームに訪問して、新しいアイディアの提案と、現在ある試作品や、その機能のチェックをおこないながら、その改善を指示していたとのことです。

開発期限に関係なく新しい機能の追加を命じることもあったようです。

たとえば、地図アプリの開発については、iPhoneの販売開始が発表される予定であった2007年1月のわずか数週間前になって、開発チームに提案されたとのことです。

Jobs氏の口癖として「iPhoneは、魔法のような端末であるべきだ。」との発言を何度か聞いたことがある、との証言が開発チームのメンバーからでています。

 

iPhoneの目標

もともとは、Jobs氏は、そのころすでに他社から販売されていたタブレットタイプのパソコンのように、キーボードとマウスではなく、マルチタッチパネルを利用して、端末の画面に直接入力できる機能を発想していました。

その後、このマルチタッチパネルの試作品や、そのユーザー・インターフェイスを確認しているときに、この技術を携帯電話に利用する、というアイディアを発想したそうです。

初代のiPhoneを発表するさいには、Jobs氏から、iPhoneとは「タッチ操作のできるワイドスクリーンのiPod(アイポッド)」「革命的な携帯電話」「インターネットコミュニケーター」の3つの要素を統合した新しいデバイスであると、説明しています。

 

ひとりの人間が生活していくうえで必要とする仕事、通信、趣味などに不可欠な機能が、この非常にコンパクトな1台に、すべて入っている、ということになります。

しかも、それまでの携帯電話と違い、パソコンとしての拡張性をもっていますので、あたらしくアプリケーションをインストールするといくらでも新機能を追加することができます。

この新しい機能の追加は、アップル社が運営しているApp Store(アップ・ストアー)からおこないます。

その段階で、iPhoneにとって有害なマルウェアの入っていないプログラム(Appと呼びます。)であることを確認したものだけを提供することで、セキュリティ面での不安を解消することができます。

 

iPhoneの未来

これからも、新しい機能を追加することは確実ですが、これまでと同様に、生活に密着した機能が追加されることが予想されます。

一例としては、新しく販売されたiPhone6には、買い物をしたときに簡単に決済することができる機能である「Apple Pay(アップル・ペイ)」が新たに搭載されました。

いまのところ、日本国内では利用できませんが、近い将来新しい決済方法として、国内でも利用がはじまると思われます。

 

この機能では、iPhoneのホームボタンに内蔵された指紋センサーを利用してユーザー認証をおこなうことができます。

購入した店には、ユーザー情報や、カード情報などの個人情報が伝わらない、という点がセキュリティ対策としては、非常に有効です。