NASとは?

「同じネットワークに接続されている」という表現は、どんな状態を意味するのでしょう。

人間同士が手をつないで、輪になっているような状態でしょうか?

それとも、みんなで一つの電話をつかって、会話しているような状態でしょうか?

 

どちらにしても、情報通信の可能性を広げる状態といえます。

ネットワークにより、一つになった通信端末の中の情報は、基本的に共有されます。

通常は、パソコンや、スマートフォンのように、ネットワークから切り離しても、単独で利用できる機器が接続されるはずのネットワークですが、例外もあります。

 

たとえば、ネットワークに対応したプリンターなどは、何らかの形で、他の機器と接続することにより本来の動作ができます。

そして、今回紹介する「NAS」も、単独では存在意味のない通信端末です。

 

NASってなんだろ?

「NAS(ナス)」は、Network Attached Storage(ネットワーク・アタッチド・ストレージ)の略称です。

その実体は、ネットワークに接続したパソコン等の通信端末のように、独立した存在として複数の通信端末から同時にアクセスできるファイルサーバ(データの保管場所)です。

マウスもキーボードも付いてはいませんが、ネットワーク上は他の通信端末と同様にIPアドレスをもった一人前の存在です。

 

見た目は、単なる巨大なハードディスク・ドライブですが、後ろには、有線LANケーブルをさしこむことができるLANポートがついています。

IPアドレスを設定できることにより、同じネットワークに接続された他の通信端末からこの機器の設定画面を開いて、各種の設定をおおなうことができます。

そのため、このNASには、マウスもキーボードも不要なのです。

他の機器のネットワークへの接続方法には制限がありませんので、無線親機から発信しているWi-Fi信号へ接続した通信端末でも、NASの中にある情報へアクセスすることが可能です。

 

NASって結構すごいやつ

一般的な利用方法としては、たとえば無線親機となるWi-Fiルータの後ろにある有線LANポートへNASを接続します。

この状態で、他の通信端末の画面でインターネット閲覧に使用するウェブブラウザを起動して、そのURLのところへNASに設定したIPアドレスを半角で入力して、Enterキーをおします(Windowsの場合)。

すると、NASのログイン画面が出てきますので、設定済みのIDとパスワードを入力して、設定画面をひらくことができます。

 

NASの設定がおわったら、他の部屋にあるパソコンや、スマートフォンなどの複数の通信端末から、その中に保存してある写真や、動画などを、同時に開くことができます。

単なるファイルの確認、閲覧、再生以外にも、他の通信端末の中にあるデータを、NASの中へコピーすることもできます。

NASの設定を変更すれば、閲覧することができる相手を制限することも可能です。

 

メーカーにより、NASにはさまざまな追加機能が提供されています。

一例をあげると、NASの本体にあるUSBポートへ接続したプリンター、地デジチューナー、オーディオスピーカー等を、複数の通信端末から利用する機能や、接続したパソコンのデータのバックアップを自動でおこなう機能や、外出先から、NASの中にある動画を再生する機能などが代表的なものです。

 

NASってなんだろ?

単なるメディアサーバーから出発したNASの歴史ですが、現在では、その機能の充実度により、特にホーム・ネットワークでは、かなり重要度の高い存在となっています。

相性の合う機器(ブルーレイディスクレコーダー等)が、NASとおなじネットワーク上に存在していれば、その機能がさらにアップするところが、NASを購入するさいの大事なチェックポイントになりそうです。

 

一定の通信規格(DTCP-IP、DLNA、DLPA等)に対応しているNASを選択することが重要です。

それが、単なるファイルの置き場所になるか、ホーム・ネットワーク上の重要な存在となるかの分かれ道です。

仕事でも、趣味でも、使い方次第で大変便利でかつ貴重な存在となりそうです。