SIMフリーとは?

携帯電話の話をしていると、よくでてくるのが「SIMフリー(シムフリー)」に関する話題です。

言葉を聞いただけでは、一体何がフリーなのかが分からない人もいると思います。

そもそもSIMとはなんぞや? というところから、話がはじまります。

 

しかし、このSIMフリーは、もしかしたら、日本の通信業界をまった別の姿へ変えていくかもしれません。そのくらいのインパクトがある変革です。

この記事では、ここ数年で、もっとも話題になったニュースの一つである「SIMフリー」について分かりやすく解説しています。

 

今後の携帯電話の利用方法が大きく変わるきっかけとなりそうな、大変革をむかえた現在のモバイル通信業界です。

利用する目的によっては、今までの数分の1の料金負担でデータ通信や通話を利用できる時代がやってきたわけです。しかも、利用する人の環境にピッタリ合わせたサービスがたくさん用意されています。

 

SIMフリーとは?

これまで国内の携帯電話を契約した場合に提供される携帯電話には、他社では利用できないようにする機能がありました。

具体的には、携帯電話の中にさしこんで、電話番号等の識別情報を確認するICカード(SIMカード)が、契約した通信会社のものしか利用できないように制限されていました(SIMロック)。

つまり、通信会社を乗り換えるときには、携帯電話ごと交換する必要があったわけです。

 

最近、手数料を支払うことで、一定の機種で、このSIMロックの解除をおこなうことが可能となりました。

これによって、携帯電話の契約を他社に変更しても、それまで使っていた携帯電話に、他社のSIMカードをさすことによって、普通に利用することができるようになりました。

現在では、たくさんの通信会社が、利用目的に従った通信速度と、データ通信量の組み合わせでSIMカードのみを提供するサービスをおこなっています。

なお、ヨーロッパではSIMフリーは昔から一般的に行われており、端末を買い替える度に自分で勝手にSIMカードを取り出して入れ直すことが当たり前でした。

 

SIMフリーのメリットは?

これまでは、別の通信会社と携帯電話の契約をすると、即電話機の交換でした。

しかし、今後は、携帯電話の中にさしこむSIMカードのみを新しい通信会社のものに交換するだけで、別の通信会社のサービスをうけることができます。

お気に入りの携帯電話(または、スマートフォン)を手放す必要がなくなりました。

通信会社を乗り換えるたびに新しい携帯電話の操作方法を覚える必要もなくなりました。

 

SIMフリーによる、もっとも大きなメリットは、携帯電話の通信網をもっている通信会社以外の仮想移動体通信事業者(MVNO)の提供する格安の通信サービスを利用することができるところです。

このようなサービスが、たくさん提供されているのが現状です。

短時間のデータ通信のみで利用する方には、データ通信量による速度の制限はありますが、月額1000円前後のサービスがあります。

また、音声通信とデータ通信が両方利用できるサービスが、月額2000円以下で提供されているような状態です。

 

SIMフリーは今後どうなる?

現在の流れがすすめば、携帯電話やスマートフォン本体ではなく、SIMカードを提供するのが通信会社である、という形が一般的になりそうです。

何といっても、SIMカードのみを提供している仮想移動体通信事業者(MVNO)の提案している各種の通信サービスは、あまりにも魅力的です。

自前の通信回線をもっている通信会社も、さらに多種多様な通信サービスを提供することにより対抗する必要がありそうです。

 

最初からSIMロックされていない機種も登場している現状では、まずは携帯電話(または、スマートフォン)の本体を購入したあとで、ゆっくりと各通信会社のサービス内容を確認して契約すればよい、というように顧客側が優位にたつことができるわけです。

SIMフリーにより、各通信キャリアの顧客獲得と、新機種の提供がある程度まで切り離されると一定の変化がおこると予想されます。

それは、長期間一つのキャリアを利用している人よりも、契約更新になったら、すぐに他社へ乗り換える人の方が優遇されている、現在の販売手法が変わっていくことです。

どちらにしても、全ての通信会社が、激しく厳しい戦いを勝ち抜いていかざるを得ない現在の状況です。