e-ミミ、それは最先端技術を使わない文字起こしサービス

人間の発言をすぐに文字化できるコンピューターのシステムはすでに存在します。

ただし正確性の点では、まだまだ完全とはいえないようです。それに対して日本の企業が提供している音声認識サービスは、誤訳などが存在しない文字情報をすぐに提出できるそうです。

その原動力となっているのは意外な存在でした。そんな高い精度をほこる文字起こしを行うサービス「e-ミミ」を紹介します。

e-ミミによる文字起こしの方法とは?

アイセック・ジャパン社が開発した日本語認識サービスが「e-ミミ」です。このサービスは話した言葉を文字に変換して配信を行う仕組みですが、非常に正確であることが知られています。

誤字や誤訳が存在しないそのサービスを支えているのは「e-ミミセンター」と呼ばれる同社の拠点で、音声を聞いて文字化しているスタッフです。

実際に人間の耳で音声を聞くことで正確な日本語を認識しているという事実には、誰でも驚かされると思います。すでに佐賀県武雄市の市議会では、このサービスを利用して議事の同時音声字幕の配信を実施。

さらに議事録の早急な作成にも一役買っています。会社の会議に、このサービスを導入すれば、会議が終わったときにはすでに議事録が完成しているという状況となります。

e-ミミは、新しくて古い手法

人間の耳による聞き取りによって、発言者による個性やクセなどを考慮した上での正確な認識を可能とします。

コンピューターによる音声認識では、とても実現できないレベルの正確さを発揮できる分野といえそうです。もともとは聴覚障害者のために、同時通訳システムとして開発されたe-ミミ。

沖縄県うるま市にあるセンター内では、2人体制で速記を行っています。

速記を行うペアの入力速度は、1分間で約446文字という驚異的なものです。これは現在のコンピューターによる自動速記のスピードを上回るペースとのことです。このような速記タイピングのプロが10分間隔で交代(10分が集中できる限度だそうです。)するという方法で、長時間のイベントに対応します。

専用アプリをインストールしたスマートフォンさえあれば、すぐに音声が文字化されて画面に表示されるという便利なサービス。まだまだ人間の能力も捨てたものではありません。

アイセック・ジャパン 公式サイト http://www.iscecj.co.jp/index.html

e-ミミのようなサービスの存在

今後もコンピューターの進化によって、我々が活躍できる分野が減少していくことは避けられないでしょう。

それでも我々が活躍できる分野があるとしたら、今回紹介したような人間特有の曖昧さの残る情報から正しい答えを導き出すような分野かも知れません。

もしかしたら聴覚以外の部分でも、まだまだコンピューターでは対応できないような分野で新規の事業を起こす余地も。そのヒントになりそうな情報はインターネットなどから見つかりそうな気がします。

人間の持っている様々な感覚は、我々でさえそのメカニズムを完全に解明したわけではありません。未知の領域を解明するたびに、それを実現するコンピューターシステムが開発され、少しずつ我々が活躍できる分野が減っていくという現実。それでも進歩を止めることができない人間という種は、かなり特異な存在です。