展開したらクラッシュ!それが高圧縮ファイル爆弾の脅威

大容量のファイルを圧縮する技術は、現在のデジタル化された通信業界では必須の存在です。

ところがそのように便利な機能を悪利用したファイルが存在します。それが「zip爆弾」とも呼ばれる高圧縮ファイル爆弾というマルウェア(不正プログラム)。

このようなファイルをうっかり解凍すると、非常に深刻なトラブルが発生します。その仕組みと対策を解説します。

高圧縮ファイル爆弾の脅威とは?

受信した電子メールに添付されていた圧縮ファイル(拡張子は「.zip」)を解凍。

すると普通のパソコンに搭載されているデータ保存用ストレージの容量を大幅に超える程度のファイルが誕生。そのままパソコンが使用不可になるようなマルウェアが「高圧縮ファイル爆弾」です。

過去の実例としては、容量がわずか45.1KBの圧縮ファイルのなかに、さらに9層の圧縮ファイルが入っているものがありました(そのため「45.1.zip」「zip爆弾」などと呼ばれます。)。

結局、この圧縮ファイルを解凍すると1.3E(エクサ)B(=13億GB)という途方もない容量のファイルが誕生。

実際には全てのファイルを解凍するまえに、そのパソコンのストレージは一杯となり、動作が極端に重くなるか、全く操作を受け付けなくなります。現在ではセキュリティ対策ソフトが電子メールや外付けのUSBメモリーをスキャンして、この種のファイルを発見すれば駆除するでしょう。

高圧縮ファイル爆弾に対応するには?

セキュリティ対策ソフトを完全に信用するようでは、パソコンの安全は守れません。それは新手のzip爆弾がこれから出現する可能性もあるからです。

他のマルウェアのように、コンピューターのプログラムを改変するという手段を使わない高圧縮ファイル爆弾。ある意味では他の種類の不正プログラムよりも怖い存在です。電子メールに添付された圧縮ファイルに注意すべきなのは、これからも先も変わりません。

特に外部から持ち込んだUSBメモリーなどに入っている圧縮ファイルには要注意。

セキュリティ対策ソフトが、常に接続したUSBメモリーをスキャンするように設定していない場合は、設定を変更した方が良いでしょう。それだけでも、この種のマルウェアに対する備えとなります。一度ファイルを展開すると、パソコン自体の操作ができなくなる可能性もあるため、セキュリティ対策ソフトによる復旧が困難となる可能性も。

高圧縮ファイル爆弾、単純でも大きな障害が発生

単純な仕組みのものほど効果的ともいえそうな高圧縮ファイル爆弾。ファイルの圧縮・解凍というデジタルの世界では最も利用されている技術を悪利用しています。

デジタル技術の問題点を明確に表わしている脅威といえるでしょう。

それでも最新バージョンのセキュリティ対策ソフトが常時監視している状況であれば、今のところ心配する必要はありません。

とはいっても、知らない人から届いた電子メールに添付された圧縮ファイルには要注意。軽い気持ちで解凍すると、一瞬で地獄に落ちる可能性があることを忘れていけません。