米警察で導入!「プレドポル」と呼ばれる犯罪予知ソフトの効果

犯罪の発生しそうな場所を巡回するのが警察官の仕事です。とはいってもどこで犯罪が発生するのかを正確に予想するには、ある程度の経験と勘が必要でしょう。

過去の犯罪データから、将来の犯罪の発生を予知できたらどれほど楽でしょう。そのようなことが可能となるソフトウェア「プレドポル」を紹介します。

実際に米国の警察署ではこのシステムを有効利用して、犯罪の発生率を減少させているようです。その仕組みはどのようなものか?興味を持つと同時に、そこまで進歩した世界に少しだけ脅威を感じるかも知れません。

プレドポルによる犯罪予知とは?

警察官が巡回する先を指定して、犯罪を未然に防ぐことを可能とするソフトウェア「プレドポル」。

実際に米国の約60の都市の警察署で採用されているこのソフトによって、空き巣事件を約11パーセント、強盗事件を約27パーセント減少させた地域も存在します。

警察官が指定された地域を勤務時間の5?15パーセントに相当する時間だけ巡回すると、多くの犯罪を食い止めることができるシステムです。

もともとはプレドポル社の共同経営者であるジェフ・ブランティンガム氏とジョージ・モーラー氏が、地震のパターンを研究している最中に、ある発見をしたことがきっかけです。

彼らは地震と犯罪の発生パターンが似ていることに気が付きました。どちらも不変的な要因(断層の存在、犯罪を誘発する環境など)と変動する要因(隣接地域の地震、銃撃事件の発生など)が相互に影響しているということです。

1つの事件の発生によって、その周辺地域の犯罪発生率が高くなるという現象を数値化するソフトウェアが「プレドポル」です。

プレドポルで安心できる社会

現在でも「プレドポル」の効果に付いて疑問を抱いている人は存在します。それでも多数の警察署が今後の導入や利用範囲の拡大を検討しているようです。

IBMなどの大企業では以前から類似したシステムの開発を行っていますが、新興企業であるプレドポル社が一歩リード。ある地域では、このソフトの分析による犯罪多発地区の情報をツイッターで公開して、警戒を促しています。

これまでは警察官がそれぞれの経験と勘によって、巡回する地域を決定していました。プレドポルの分析を有効に利用すれば、少ない人数で高い効果を期待できるわけです。さらに分析によって犯罪が多発するとされた地域の防犯対策を重点的に行うことで、より効果的な対策が可能となります。実際にある地域では犯罪多発地域とされた場所に、監視カメラを搭載した車両を常に駐車させるというような取り組みを行っているそうです。

プレドポル、結局はコンピューターによる分析

映画『マイノリティ・リポート』のように、完全に犯罪そのものを予知するところまではいきません。

それでも低コストで、安全な社会を実現できる犯罪予知システム。警察官が勤務前に渡された地図のなかで赤く囲まれた地域を巡回するだけです。

それで犯罪発生率は低下、犯罪検挙率は上昇するという世界は、かなり魅力的な情景です。日本でも将来「プレドポル」のようなシステムが導入されるのでしょうか?これまでの犯罪データさえあれば、どの国でも有効利用できそうなソフトウェアであることは間違いありません。