クラウド PC・スマホから電子文章へ捺印可能 パソコン決裁 Cloudとは

印鑑を押すという作業は、ビジネスの世界では当分なくなりそうにありません。ただしパソコンなどの画面上で押す方式の印鑑が登場したという点では大きく変わったようです。

さらに進化した電子文書への捺印方法が、2015年の6月16日から提供されるという話題を紹介します。

このサービスを提供する企業は、印鑑の世界では非常に有名な老舗。新しいサービスを提供して、今後は電子文書の世界でも頑張っていくということでしょう。クラウド上から提供される新サービスは「パソコン決裁 Cloud」と命名されました。

パソコン決裁 Cloud、新しい捺印方法

日本のシヤチハタと、米国のクラウドストレージサービス「Box」が提携した新サービス「パソコン決裁 Cloud」。パソコン、スマートフォン、タブレットなどの端末から、クラウド上に保存されている電子文書への捺印・決済を可能とするサービスです。

無料で取得できるBoxのアカウントさえあれば、すぐに利用できるサービスであり、パソコンなどへ専用アプリをインストールする必要がありません。

当初はPDFファイルに「氏名印」を捺印できる機能のみを無料で提供。2015年10月からは月額100円(税抜)で有料サービス「パソコン決裁 Cloud Premium」の提供を開始する予定です。

このサービスでは、ワードやエクセルなどのその他のファイル形式にも対応するだけでなく、氏名印以外にも「日付印」「会社印」「役職印」などを捺印できるようにします。また捺印履歴の確認も可能となる予定です。

新時代の電子決済に合致した存在

無料サービスでありながら、PDFファイルに対する氏名印の捺印が可能となる新サービスの登場。

これまで印刷の手順を経ていた作業を大幅に削減できるサービスを、クラウド上で利用できるという点は気になるところです。パソコンだけではなくモバイル端末(iOSとAndroid OSの両方に対応)に対応した点も評価できます。このような機能があれば、外出先にパソコンを持ち出す必要がますます減っていきそうです。

「Box」は、無料でも最大10GBの容量を使用できるストレージサービスです。また一度にアップロードできるファイル容量は最大250MBであるため、一般的な電子文書なら問題なくアップロード可能です。有料サービスを利用すれば、さらに大容量のファイルを保存できますが、まずは無料のサービスで使い勝手を確認した方が良いでしょう。

パソコン決裁 Cloudさえあれば

いまだに捺印を必要とする書類があることは、事務処理の上ではかなりの負担です。重要な契約書類でもない限り、認め印でも問題ない場合がほとんどである現状からすると、今回の新サービスは頼もしい存在です。

電子書類の割合が増加すれば、それに応じて実際に印鑑を押す機会が減少するわけです。その道では知られた存在である印鑑メーカーのシヤチハタが、クラウド上のサービスを提供する時代になったことには、多少の驚きを感じる人が存在するでしょう。