もうけ話のはずが大損害 それが「ドロップシッピング」の手口

インターネット上の商売で大儲けした人の体験談を知ると、誰でも興味を持つと思います。

それが特別な知識、経験を必要としないものであれば、なおさらです。ところが、その体験談のなかには注意すべきものが含まれているようです。

ここ数年で被害者が増加している「ドロップシッピング」と呼ばれているネットショップに関する話題を紹介します。

ドロップシッピングの実際とは?

Web上でネットショップを運営している場合、注文が入ると在庫の確認を行い、不足していれば発注して、最終的に商品を発送するまでの一連の手順を省略できるとしたらどんなに楽でしょう。

このような場合に、在庫を持たずに注文を受ける以外の手順をすべて製造業者などの外部の業者へ委託する販売方式を「ドロップシッピング」と呼びます。

この販売方式自体は以前から行われていたものであり、問題はありません。

ところがこのドロップシッピング方式のネットショップを開店して、大きな利益を得られるとの宣伝文句で、多額の資金を投資させる詐欺商法が存在します。

すでに2012年には詐欺の疑いで逮捕者まで出ているのが現状です。ネットショップである以上、必ず大きな利益を得るとは限りません。

全く利益が上がらない場合でも、ネットショップの運営方法が悪いことを理由として、投資資金の返還に応じないというケースが大多数です。

ドロップシッピングは心のすき間から

商売である以上思ったほど儲からないからといって、払い込んだ資金の返還を求めることはできません。

それでも問題になるのは、最初からネットショップを初めた人に利益が還元される仕組みを用意していないからです。

実際に逮捕者がでたドロップシッピングショップの例では、日本全国から4億円以上の開業資金を集めながら、利益をあげている人は皆無だったようです。

注文があっても本当に商品を送付できるだけの在庫があるのかは、ネットショップを開業した側からは確認する手段がありません。

最初から販売するつもりがなく、単に開業資金を集めることが目的であれば、悪質な詐欺と言えるでしょう。実際にこの取引方法で大きな利益を挙げている人も存在しますが、集客のためにかなりの苦労をして売り上げを確保しているのが現実です。

うまい話とドロップシッピング

インターネット上にはドロップシッピングに限らず、苦労せずに大きな利益を獲得できる方法を教えてくれるサイトが多数存在します。

そのなかには本当に成功する手法を伝授しているものが存在していることは間違いありません。ところが詐欺被害にあう落とし穴である可能性を否定できないところが問題です。

初期投資が不要で一般的な感覚からすると、苦労に見合っただけの利益を得ることができるネットビジネスから手を出した方が無難でしょう。

新しいビジネスを初めるときは、事前に経験者の体験談の内容を吟味しましょう。全員が大成功しているという内容の体験談は、疑う必要があると思いますが、どうでしょうか?