振動で発電すれば内蔵電池不要!それが小型振動発電ユニット

近い将来には多数のIoT製品をあらゆる場所に設置して、環境データを収集する時代がやってきます。

ところがこのようなセンサー機能を内蔵電池によって実現しているのが現状です。

数年間経過するたびに新しい電池へ入れ替えるようでは、IoT製品の普及は夢に終わりそうです。IoTによって、我々の生活を住みやすく安全なものへと変えることができる小型振動発電ユニットの話題を紹介します。

小型振動発電ユニットで、内蔵電池いらず。

日本のスター精密社が開発した技術を利用した「小型振動発電ユニット」は、定期的に内蔵電池の交換を必要とするIoT製品にとっては非常に魅力的な存在です。

この発電ユニットはコイルとマグネットを使用して電磁誘導の原理によって発電。微弱な振動からでも電気エネルギーを引き出せるという特徴があります。

人が歩行する際に発生する振動での発電効率が特に高いという点に注目した製品として、すでにビジネスバックやスーツケースが販売されています。

これらの製品では内蔵した発電ユニットによって得た電気エネルギーによって、外側のLEDライトを点灯。夜間に移動する際の視認性を向上して安全性を高めています。

このような発電ユニットでは、その使用する場所で発生する振動の周波数に合わせて発電システムの最適化を図ります。

小型振動発電ユニットの可能性は大

IoT製品にとって、この発電ユニットを搭載するメリットは非常に大きなものとなります。

振動によって発電した電気エネルギーを利用できるため、内蔵電池が不要になるからです。同様に内蔵電池を交換する必要がなければ、電池を取り出すフタを取り付ける必要もなくなります。

フタを設計する必要がなければ密封性、防水性、及び防じん性を高めた製品を容易に実現できるという点もポイントです。

すでに開発された発電ユニットとしては、例えば人の歩く際の振動、モーターなどの振動、そして人が走る際の振動にそれぞれ最適化されたものが複数製品化されています。

近い将来には世界中で大量のIoT製品が設置され、内蔵したセンサーによって収集したデータを送信する時代がやってくることが確実視されている現状。

それに対応するには内蔵電池なしでも半永久的に利用できる発電ユニットの搭載が必須となります。

小型振動発電ユニットに対する今後の期待

IoT製品の仕様を確認すると、最低でも数年間は内蔵電池で稼働可能との表現が多いようです。

数年ごとに内蔵電池を交換するのか、それとも新品と交換するのかは不明ですが、どちらにしてもかなり無駄な費用を必要とする作業となるでしょう。

少なくとも、故障するまでの間は継続して何年でも利用できるようにしなければ、IoT製品はなかなか普及しないと思われます。

それには今回紹介したようなIoT製品自体が、自家発電に対応できる技術が必須となるでしょう。省電力で無線通信を可能とする技術も確立した現在では、半永久的にネットワークへ接続できるIoT製品の開発はすでに夢ではありません。