iPadがあればOK!!ネックと弦だけのギター「jamstik+」

どんな楽器にもちょうどよい大きさというものがあります。

それは演奏しやすく、出した音を響かせるために必要な楽器特有の大きさです。

ところがそのような常識に反するようなコンパクトで非常に軽い電子楽器が登場しました。これからの楽器の姿を変えてしまう可能性もある「jamstik+(ジャムスティックプラス)」を紹介します。

jamstik+はシンプルな電子ギター

jamstik+は米国のZivix社が開発した新しいスタイルの電子ギターです。

大きさがたった40センチ、重さが約1キロという非常にコンパクトなこの電子楽器は、これだけでは音を出すことができません。

iPhone、iPad、パソコン(Mac、Windows)と接続してこそ、存在価値を認識できる製品です。

一般的なギターとの大きな違いは、チューニングをする必要がないということでしょうか。

そして6弦5フレットしかないコンパクトな外見でも、設定によって最大5オクターブの音域に対応可能。内蔵しているバッテリーによって最大で8時間の連続使用にも対応となれば、誰でも興味を持つでしょう。

iPhoneなどとの接続方法として、省電力の無線データ通信を可能とする「Bluetooth Low Energy規格」を採用して、有線ケーブルによる接続を不要としています(USBケーブルにも対応可能)。

jamstik+は、まさにスマートギター

チューニングをする必要がないというこの製品は、どのような方法で抑えたフレットを検知するのかという点が気になります。

どうやらネックに内蔵された赤外線センサーによって、押さえたフレットを判断しているようです。さらに通常のエレキギターと同じように、マグネットタイプのピックアップを搭載。

このピックアップによって弦を弾く際の細かなニュアンスも表現できるように設計されています。

あくまで演奏データのみを無線接続されたiPhoneなどへ送信します。受け取った演奏データに基づいて、送信先の端末に内蔵されている音源を自由に鳴らすことができます。

つまりこの電子ギターを演奏して、ピアノや打楽器などの音を再生できるということです。

これまで利用されてきた各種の音楽制作アプリと連携すれば、ほとんどの楽器の演奏データをこの製品だけで入力できます。

jamstik+が実現する未来の楽器とは?

米国では、本体を229ドル(約2万8000円)で手に入れることができるようです(正確にはKickstarterに対する出資)。

この製品には、かなり大きな可能性が秘められていると言えるでしょう。現在のところは簡単な演奏や音楽制作を行う専用アプリがあるぐらいの状況です。

今後、さらにこの製品の特徴を生かしたアプリが開発されれば、今後の音楽業界の常識を変えるような存在になるかも知れません。

1つの電子楽器でほとんどの音を出すことができれば、コンサートや音楽制作の姿がどれだけ変化するでしょうか?

録音スタジオなどの施設が不要になる時代がやってくる可能性すら感じさせる新しい流れ。そして低コストでも質の高い音楽作品を制作できる環境が、我々の住んでいる自宅の一室にやって来るということです。