パケットとは?

インターネットや、ネットワークの話になると、その説明で、よく使われる「パケット」という単語があります。

モバイル通信の話をしているときにも、何百万パケットをこえたら速度制限がありますよ、との表現でデータ通信量を示す単位として使用されることがあるようです。

では、この「パケット」とは、一体なにを意味する単語なのでしょうか?

当然、英語の単語なので、日本語にすると、もう少しわかりやすい単語になるかもしれません。

 

しかし、この単語の意味を知っていれば、もう少しインターネットや、ネットワークの理解が深まるかもしれません。

この記事では、パケットの意味と、そのデータ通信に果たす重要な役割を、わかりやすく説明しています。

 

パケットの意味を理解すれば、ネットワークの全体像を想像することが容易になります。

また、目に見えないはずのデータ通信の様子を頭の中に浮かべることも可能になります。

 

パケットは、結局のところなに?

ネットワーク用語としての「パケット(packet)」は、「小包」を意味する英単語です。

この「小包」という単語が、ほとんどの内容をうまく表現しています。

つまり、大きな荷物をそのまま運ぶのではなく、小包にして、相手先へ運ぶ、ということです。

そのまま運ぶのでは、大型のトラックが必要な荷物でも、小分けにして、軽トラックで運べば、道の幅を広げる必要もないし、せまい道をふさいで、他の車に迷惑をかけることもないし、非常に効率的です。

 

小包にするメリットはまだあります。

 

運送の途中で、荷台から荷物が転げ落ちたとしても、その小包だけを、再度送り直せばそれで足ります。

もしも、大きな荷物を落としてしまうと、もう一度送りなおすのは大変です。

小包でおくる方法ならば、どんなに大きな荷物でも、多少の時間はかかりますが、最終的には、無事にその全てを送ることが可能です。

 

データ通信の場合は、荷物=データ(情報)です。道路=通信回線となります。

普通の道路と同じで、一度に送ることのできるデータ量には限りがありますので、大容量のデータを一度に送ることはできません。

道路と同じでその幅には限度があります。しかし、小包にしてちゃんと相手先に届けることができるのでしょうか?

 

パケットは、目に見えない働き者

パケットはどうやって、相手先の通信端末(パソコン等)へ届くのでしょうか?

それは、送信するデータを小分けするさいに、すべてのパケットの先頭部分に、送信先の情報を追加して送信するからです。

この相手先の情報等を「ヘッダ情報」と呼びます。

この情報があれば、なんらかの事情で途中の回線が利用できない場合でも、別の回線を経由して目的の通信端末へパケットを届けることが可能です。

 

パケットを受けとった側は、ヘッダ情報に基づいて本来の順番でパケットの中のデータを組み合わせて元のデータを復元します。

どうしても一部のパケットが届かないときは再度送信するように自動的に送信元へ信号を送ります。

そして、再度届いた残りのパケットを組み合わせて、すべての送信が完了します。

 

ヘッダ情報に含まれる送信先の情報には「IPアドレス」「MACアドレス」が書き込まれています。

どちらも、相手先の通信端末を区別できる固有の情報です。

このヘッダ情報により、パケットの行き先を判断するのが、自宅や会社等にも設置されている通信機器である「ルータ」です。

このルータが、パケットが送信先に届くまでに存在する分岐ごとに設置してあります。

そして、届いたパケットのヘッダ情報に基づいて、ただしい送信先へ向けて、そのパケットを送り出します。

 

パケットは、これからどうなるの?

パケットを利用した通信方式(パケット交換方式)は、通信回線の通信可能容量に関係なく、大容量のデータを送信できるところと、途中で、回線が切断された場合でも、他の経路を自動的に探す機能があるところなどから、インターネット等の通信回線にとっては、大変ふさわしい通信方式といえます。

 

今後も、その代わりになる新しい通信規格が登場するまで、当分の間は、その座を降りることはないと思われます。

さらなる高速通信の実現は、一つのパケットあたりの情報量(現在は、128バイト=半角文字128文字分、全角文字64文字分)を増やすことにより可能ですが、現在のところ、一部の通信機器で採用されているにすぎません(ジャンボフレームと呼ばれます。)。