インターネット同時接続に対応した無線LANSDカード「FlashAir」

データを保存するSDカード自体がWi-Fi環境での無線LAN通信に対応しているメリットが、非常に大きなものであることは誰にでも理解できるでしょう。こ

のような機能を持っているSDカードを旧式のデジカメにセットするだけで、最新型のWi-Fi対応カメラに生まれ変わります。

ところが多少不便を感じる部分もあるようです。無線ネットワークに対応したSDカードに関する新しい技術を紹介します。

FlashAirのインターネット同時接続とは?

Wi-Fiに対応したToshiba製のSDカードのなかでもFlashAir SD-WE、およびSD-WD/WC(バージョンによる制限あり。)の各シリーズで提供されている機能です。

この機能があればSDカードへ接続したスマートフォンなどの通信端末は、そのままSDカードを経由してインターネットへ接続できます。

このシリーズのSDカードは端末と接続すると同時に、近くに設置されている無線ルーターなどのアクセスポイントへも接続可能です。

この機能のお陰で、インターネットへ接続するために、スマートフォン側で再度接続先のSSIDを変更する手間を省けます。

この機能を利用するにはスマートフォン用のアプリか、設定用のソフトウェアを利用して、SDカードにアクセスポイントへの接続情報(SSIDとパスワード)を記憶する必要があります。

FlashAir 公式サイト http://www.toshiba.co.jp/p-media/flashair/

FlashAirによって広がる可能性

SDカード自体が通信機能を持つことによって、これまで単なるデータの保管場所であった記憶装置が単独でもネットワークドライブとなる時代がやってきました。

ネットワーク上に接続されているNAS(ネットワーク対応HDD)と同じように、スマートフォンやパソコンから保管されている画像ファイルを閲覧できる状況です。

今後、この種のネットワーク対応型のSDカードが大容量化すれば、将来的にはNASに取って代わる存在になる可能性すら感じさせます。

専用の通信機器を必要としない点から、製品の発想自体はすでにNASよりも優れていると感じるユーザーも存在するでしょう。現在、この機能を搭載した容量16GBのSDカードが、4000円を切る価格で販売されているようです。

FlashAirに続く製品とは?

以前よりも低コストで同じ機能を実現する製品の開発によって、これまでも新しい分野を開拓してきた各メーカー。

今後はどのような新製品で他社との戦いに臨むでしょうか?その1つの可能性としては、これまでは通信に関係なかった製品にも、積極的に通信機能を搭載する方向に向かうことは確実と思えます。

その結果、これまで必要とされた通信機器を省略できれば、ネットワークの運用コストも削減できるでしょう。

そして、外出先でも簡単にネットワークを構築できるようになる可能性も出てきます。

今回紹介した通信機能を搭載したSDカードなどは、まさにその典型と言えます。現在では必須の通信機器となっている宅内の無線ルーターのように、持ち運びが困難な製品の機能を実現したコンパクトな製品の登場が期待されます。

SDカード程度の大きさになったWi-Fiルーターなら、ユーザーも強い興味を持つことは確実でしょう。