docomoのAir Stampは音波を利用した位置特定サービス

店舗に行けば、それだけでポイントが獲得できるサービスを利用したことがあるでしょうか?

これは利用しているスマートファンが一定にエリアに入ったことを検知する技術によって可能となります。

一般的には、インターネットへ接続するために提供されているwi-fi信号などの電波信号を利用する方法です。

ところが音波を使って位置を特定するサービスもあるようです。位置の特定に音波を利用するメリットに付いて解説します。

Air Stampは音波を利用した配信方法

NTTドコモ社が提供を開始した「Air Stamp」は、全く新しい方式で位置を特定するサービスです。

これまでもwi-fiのアクセスポイントから発信される電波信号などを利用した位置特定サービスは存在していました。

しかし厳密に場所を特定できるサービスとは言えませんでした。

それはwi-fi信号のように壁を通り抜ける電波信号を使用する以上は、正確に場所を特定できないからです。

Air Stampでは、人間の耳では聞くことができない高周波の音波を発信しています。

この音波をスマートファンのマイクで受信する方法で、現在地を特定します。

高周波の音波であれば容易に壁をすり抜けることができません。

この位置特定サービスでは、録音した音波を他の場所で再利用できないようにするチェック機能も用意されています。

Air Stampが活躍する場所

現在、NTTドコモが都内の山手線内などで行っている「ショッぷらっと」というサービスでAir Stampが活用されています。

これは対象エリアで専用アプリを起動すると、毎日ポイントが獲得できるというサービスです。

ドコモ以外の企業であっても、この技術を利用して新しいサービスを開始できます。

必要なSDK(開発ツール)はドコモから各種の企業に向けて公開されています。

実際に導入する際には、ドコモが提供する音波装置が必要となります。

ショッぷらっと 公式サイト http://shoplat.net/

レンタルしても初期費用100?150万円、月額料金50~100万円程度のコストがかかるようです。

このなかには認証サーバーの利用料金なども含まれています。

インターネット経由で認証手続きを行うことで、他の場所で録音した音波の不正使用を防ぐ必要があります。

このように限定された場所を訪問した人にだけポイントを付与するような目的には、非常に適した特性を持っているAir Stampです。

今後は来客向けのサービスだけではなく、セキュリティ対策としても利用価値が認められるかも知れません。

Air Stampを利用したサービスの可能性

スタートしたばかりのサービスですから、可能性はあっても実際に多くの分野で有効利用されている訳ではありません。

しかし、その将来性は高いと言えるでしょう。それはこれまでの位置特定サービスの弱点を克服している技術だからです。

正確な位置が特定できないようでは、正確な道案内を必要とする場合や、来店した人にだけポイントを付与したい場合などには利用できないからです。

将来的に、居住者にだけオートロックを解除するパスワードを送信するサービスに利用するとします。

その場合、建物の近くを通りかかった第三者のスマートファンに、誤って情報を送信するようでは困ります。

その点では、今回紹介した音波を利用した位置特定技術が優れていることは明白です。今後の発展が望まれるAir Stampのサービスです。

現在山手線の一部の車両で行われている「山手線トレインネット」サービスなどが見本になるでしょう。

これは乗車位置、区間に合わせて、これから先の停車駅情報などをAir Stamp技術を利用して乗客に提供しています。