ゾンビOSSの脅威が迫っているとしたらどうしますか?

死んだはずの人がよみがえるのは困ります。それは人間の常識に反する現象だからです。

よみがえった人がそのままゾンビ化して大きな被害を受けるのはさらに困ります。

しかしコンピューターの世界では、そのような困った状況が発生しているようです。

原因は無料ということで好き勝手に利用してきたOSS(オープンソースソフトウェア)が、誰にも面倒を見てもらえないままいつのまにかゾンビ化したことが原因のようです。

しかも大きな企業でさえその被害を受けているようです。なぜそのような事態を招いてしまったのかを説明します。

ゾンビOSSは怖い存在?

主にコスト削減のために利用してきたOSS(オープンソースソフトウェア)に付いて、致命的な問題の存在が発覚した場合に対応する手段がないとしたらどうでしょうか?

これはOSSだから発生するということではありません。すでにサポート体制が消滅してアップデートも行われていないOSSを、そのまま利用しているユーザー側にも問題があります。

これは今後も発生する可能性が高い現象であり、それを防ぐには我々の考え方を一部変更する必要があるかも知れません。

すでにサポート体制の終わった状態で、ある程度の期間が経過した状態のOSSをゾンビと表現したのは、忘れられた存在という訳ではありません。

未だに多数の企業が業務用システムで利用しているからです。長年問題なく利用してきたOSSに付いて、実はプログラム上に深刻な問題が存在していることが発覚するというパターンが多いようです。

2014年に国税局の確定申告のサービスが停止した際にも、このゾンビOSSが関係していたそうです。

ゾンビOSSは実在する危険

OSSは無料で利用できる代わりに、満足なサポート体制が必ずしも期待できないという問題があります。

そのため本来はそれを利用して自社のシステムを構築している企業が、積極的に開発者のコミュニティに参加する必要があります。

そしてサポート体制の維持を働きかけることで、ゾンビ化を防ぐことができます。

多数の開発者が関与しているOSSは、一般的に市販されているソフトウェアよりも優れたものが存在しているのが現状です。

そのためOSSを利用しないという選択肢はないと言っていいでしょう。

しかし市販のソフトウェアのように、サポート期間の確定は困難です。開発者を支援する体制がなければ、今後もゾンビ化するOSSは無くならないと予想されます。

ゾンビOSSはなくならない。

すでになくてはならない存在となっているOSSは、もともとコスト削減を主たる目的として利用されていた存在でした。

ところが機能面でも優れたOSSが存在している現状では、すでに低くみられるべき存在ではありません。それならば、優れたソフトウェアを無償で公開している開発者には、単なる名誉以外にも支援があっていいでしょう。

米国ではそのような思想から開発者を支援する体制が整いつつあるようです。その点、日本の企業には良い部分だけを上手に使えばそれで良いという風潮があるようです。

その結果、ゾンビOSSによる大きな被害の発生という事態を招いたようです。正に「無料(タダ)ほど怖いものはない」という状況です。今後の被害の発生を防ぐためにも、ここで発想の転換が必要かも知れません。