NVIDIA DRIVEは新機能を搭載した自動車用コンピューター

カーメーカー各社が開発に乗り出しているのが自動車の自動運転システムです。

しかしそれには非常に高度なコンピューターシステムの開発が必要であることは言うまでもありません。

コンピューターを専門に扱っているメーカーが自動運転システムの中核となるシステムの開発を担当すれば、安全な自動運転を可能とするシステムの実現が少しでも早くなるかも知れません。

このような自動運転システムに関連した話題を紹介します。

車載用コンピューターのNVIDIA DRIVEとは?

車載用コンピューターのNVIDIA DRIVEとは、米国のNVIDIA(エヌビディア)社が開発した自動車用のコンピューターです。

今回は自動運転機能を実現する「DRIVE PX」と、デジタルコクピットの進化を進める「DRIVE CX」という2つの種類の新システムを発表しました。

これらのシステムは情報処理に付いては現在のスーパーコンピュターと同じ設計思想に基づいて設計されています。

「DRIVE PX」には最新のCPUが2つ搭載され、最大で12台の高解像度カメラの映像を同時に処理できます。

混み合っている駐車場の中で、映像を処理した結果に基づいて駐車できるスペースをさがして、自動的に止めることができます。

スマートファンから呼び出せば、運転者の目の前まで自動で戻ってくることも可能です。

このように生の画像情報から必要な情報を取り出す技術をコンピュータービジョン機能と呼びます。さらに深層学習機能によって自動車の運転に必要な知識を蓄積できます。

NVIDIA DRIVEの可能性は?

やはり「DRIVE PX」に搭載されている学習機能の効果が期待されます。

この機能によって一般車両と救急車両の違いや、急発進しそうな車の見分け方などの人間が経験によって会得する知識を吸収できます。

このような学習機能によって安全な運転の方法を会得できます。コクピット用のコンピューターである「DRIVE CX」にも期待できます。

それは車両の周囲全てを運転席に座った状態で確認できるようなビジョンを可能とするからです。

しかも魚眼レンズにように歪んだ状態ではありません。

車載カメラの映像を分析して、上空から見た画像として運転者に提供できる機能を持っています。これがどれくらい便利で安全な機能であるかは、実際に運転している人にはすぐ理解できるでしょう。

このような機能を実現するためには高性能なコンピューターが必要となります。

このDRIVE CXの画像処理能力は、現在一般的に市販されている自動車で使われているコンピューターの10倍以上に相当します。

NVIDIA DRIVEの搭載と安全性の向上

NVIDIA社がこのようなコンピューターを開発した背景には、カーメーカーが独自に同じような製品を開発し場合に必要となる高額な開発コストの問題があります。

もっとも時間とコストがかかる部分を他から調達できれば、実際に運転手に情報を伝えるハード的な部分だけを開発するだけで済みます。

それぞれの得意分野に開発のエネルギーを集中できるという点がポイントです。それぞれのメーカーが得意分野に専念すれば、それだけ自動運転システムの安全化もそのペースを早めることができるでしょう。

交通の安全化に付いては、できるだけ各メーカーが協力して対応することが望ましいでしょう。