JINS MEMEはメガネをセンサー化するIoT製品

日常的に身につけている製品にコンピューターが搭載されることも珍しくありません。

それでもコンピューターの搭載先としては有望であっても、コンピューターを搭載して全体が大きくなり重くなってしまうと不便になる製品の代表がメガネです。

ところが、このメガネをコンピューター化した製品が近々登場する予定だそうです。メガネにコンピューターを搭載する目的とは何でしょうか?

メガネをセンサー化したJINS MEMEとは?

メガネをセンサー化したJINS MEMEとは、日本のジェイアイエヌ社が運営しているメガネチェーンのブランドであるJINS(ジンズ)から、2015年秋に販売が開始される予定のウェアラブル・コンピューター製品が「JINS MEME(ジンズ・ミーム)」です。

これは持ち歩いても違和感がないものとして考えれば、もっとも適していると思われるメガネにコンピューターを搭載した製品です。

搭載しているセンサーも独特で「眼電位」を読みとるセンサーが顔との接触部に、また6軸加速度センサーが先セル(耳あて部分)に内蔵されています。

この「眼電位」という言葉を初めて聞く人がほとんどだと思います。

これは人間の目の動きによって発生する微細な電位差であり、これを検知できれば、その人の眼の動きを正確に知ることができます。

JINS MEMEが提供する機能

メガネをかけている人の「眼電位」から目の動きを検知すると、一体その人の何が分かるというのでしょうか?

まずは疲労がたまったときに、人間はどのような動作をとるのかを思い出してください。

さかんにまばたきを繰り返したり、眼球の向きを激しく変化させたりするのが通常です。

この製品はそのような動きを早めにキャッチして、メガネをかけている人に疲労がたまっていることを伝えることができます。

さらに加速度センサーによって、運動量や姿勢などのデータを収集できます。

収集したデータは、電力消費のすくない「Bluetooth Low Energy」を採用したネットワーク機能によって、手元にあるスマートファンにインストールしてある専用アプリに送信します。このような機能を利用すれば、運転中などでも疲労が限度を超える前に専用アプリが休憩を促します。

JINS MEMEはIoTの未来像

この製品では開発者用に「API」を公開して、容易にアプリが開発できるような環境を提供しています。

このAPIでは精神疲労度、眠気、歩数や速度、消費したカロリーおよび姿勢などのデータを、新しいアプリで簡単に取り込めるように設計してあります。

そのため開発者の独創的なアイデアさえあれば、ユニークなアプリを開発できます。人間が疲労を感じる前にその前兆となる現象を検知できる点は、非常に興味深いところです。

この機能を自動車の運転システムと連携すれば、将来的には運転の中止を強く促すような機能を装備できることでしょう。

さらに目の動きから体調を管理するようなシステムも想定されます。

加速度センサーによって、歩数やカロリーの消費量さえ検知できる訳ですから、健康管理用の機器としても有望です。

このメガネをかけておくだけで遠方からでも現在の体調が確認できるアプリがあれば、遠方に住んでいる高齢者のことを心配する必要がなくなるかも知れません。

このように大きな可能性を秘めている製品の販売開始が待たれます。販売前であり価格は未定ですが、10万円を切る価格で提供されることが予想されています。