File Security Solutionは機密情報を防御

これまでファイルを暗号化するのはあくまで作成者の任意でした。

そのため作成者ごとにセキュリティに対する意識に差があり、その組織全体で全てのファイルを暗号化する習慣をつけることは困難でした。本来はそのような習慣をつけることがセキュリティの第一歩でしょう。

しかし、そのような教育を行っている時間的な余裕がない組織もあります。扱っている情報の内容が、人の生命や財産に深く関わっている官庁などがその代表と言えるでしょう。そのような重要データを守りぬくことができる新システムについて解説します。

機密情報を徹底防御する仕組みとは?

機密情報を高いレベルで守ることできるサービスとして、NECが官庁向けに開発したシステムが「File Security Solution」です。

このシステムでは、ファイルを作成すると自動的に暗号化するように設計されています。

また権限を持っている人以外は、作成したファイルを開くことができません。そのため誤って権限のない人にファイルを送信しても情報は流出しません。

さらに外部に送信されたデータを、遠隔操作でファイルごと削除する機能を提供しています。このような対応によって、ファイルの流出によって情報が漏れることを防ぐことが可能となります。価格はユーザーライセンス100個ごとに300万円(500ライセンスで1300万円)という高額な設定となっていますが、これまでのセキュリティ対策に比べると格段に強化された仕組みとなっています。

File Security Solutionはどの程度のレベル?

このシステムのように、作成される全てのファイルを作成と同時に暗号化すれば、そのセキュリティのレベルは非常に高くなります。例え外部からの侵入によってファイルが流出しても中身を見ることはできません。さらに組織内部であっても他の人から送信されたファイルを複製するような動作を全て記録するため、後からファイルの行き先を追跡することが可能です。

そもそも作成したファイルにアクセス権限のない人は開くことすらできません。また権限のない人がファイルを開こうとしたことを管理者に知らせる機能があります。管理者はすぐに遠隔操作で、そのファイルをして安全を確保できます。その他にもファイル自体に設定された有効期限を過ぎると、自動で削除する機能も提供されています。現在考えられる最高レベルの対策と言えるでしょう。

File Security Solutionの導入で得るもの

以上に記載した以外にもいくつかのセキュリティ機能を提供しているサービスです。そのセキュリティ対策の内容は信頼しても良いレベルと言えるでしょう。しかし、それを操作する側でもこのシステム自体をよく知る必要があるでしょう。細かい設定を行うことができるセキュリティのシステムには、その設定を間違えると導入した意味がなくなってしまう可能性もあります。

また厳しすぎる制限内容では、ファイルの中身をだれも閲覧できなくなるような事態が起こることもありえます。本来、このようなシステムがなくても、それぞれの担当者がセキュリティに対する意識を高めれば、それが一番有効な対策であることを知るべきです。そのうえで、このように強力なセキュリティシステムを導入すれば、その効果を倍増することが可能となります。