ウォークスルー顔認証システムは本人認証の進化形

玄関のオートロックをあまり信用しないほうが良いという意見もあるようです。

例えば認証用のパスワードを設定している場合であっても、単純な組み合わせであれば簡単に予想することが可能です。

また企業などで、入り口にある監視カメラを利用したシステムを採用していても、本人認証を人間の目によって行っていれば勘違いもあり得るでしょう。このような人間の感覚に頼った認証方式よりも高度な認証システムについて解説します。

新しい顔認証システムは、立ち止まる必要なし。

セコム社の開発した「ウォークスルー顔認証システム」は事前に登録した情報に基づいて、来訪者の顔を確認して本人認証を行うシステムです。

通常の認証システムであれば、一度立ち止まって暗証番号を入れたり、顔を警備員の見ているテレビカメラに写したりして本人であることを確認する必要があります。

そのあたりの動作を全て省略できるシステムであるところが特徴です。

一分間に約30人の歩行者を認証することができるため、そのまま歩いて施設に入館することが可能です。またカメラの画像を保存することで通行した人の記録を残す機能も搭載しています。この機能によって過去に来訪した不審者の行動を、さかのぼって確認することができます。

ウォークスルー顔認証システムはどんな方法で認証するの?

このシステムでは、事前に入館者の顔画像を取り込んだものを認証に使用します。この画像は、顔の3次元データを登録しています。認証するさいに顔の向きが多少正面からずれていても確認可能です。そのため、防犯カメラの設置位置が歩行者の正面である必要がありません。

この3次元データに付いても、撮影した2次元の顔画像から3次元映像を復元できる技術を採用しています。この方式であれば、他人のパスワードを利用したなりすましなどによる不正な侵入に対応できるため、全国的に導入がすすむことが予想されます。問題は導入価格ですが、システムと導入に必要なサービス全てで300?400万円程度のコストがかかります。

顔認証システムの可能性

入り口にオートロックのシステムが完備されていても、不正に侵入した人間が犯罪行為を行う事例が多発しているのが現状です。それだけ現在のセキュリティ方式が時代遅れであるということになりそうです。他人の顔を簡単に複製できる技術が確立するようなことがない限り、顔の画像データを使用した認証方式は、かなり有効なセキュリティ対策と言えそうです。さらに訪問した人の顔情報を記録する機能があれば、不審な訪問者がいないかを確認することも可能です。

単に本人認証だけではなく防犯にも役立つことが一般的に知られることによって、このシステムの存在自体が犯罪を抑制する効果が期待できそうです。できれば、全国に存在している監視カメラの映像を集中管理してほしいところです。そのような対応によって、地域全体の安全を確保する大きなシステムを構築することができます。これを監視社会として危険視することもできますが、犯罪を抑止することを優先する立場の人であれば興味を持つ話ではないでしょうか?