LTEの速度制限 Wi-Fi接続によりデータ通信量を抑える方法

LTE(エル・ティー・イー)の回線を利用して快適な高速通信を楽しんでいると、急にインターネットへの接続に時間がかかるようになり、表示が遅くなることがあります。

どういうわけか、それが月末近くに発生する現象であるときは、おそらく「月間のデータ通信量が制限をこえたことによる速度制限」です。

これは、一か月間に利用するデータ通信(インターネット、メール、その他の通信)で送受信されデータの総量が一定の量をこえたことにより、サービスを提供している通信会社の側で、その月の終わりまで、通信速度を極端に低くする対応をおこなっているからです。

この記事では、LTE回線を利用するサービスをおこなっている各通信会社がおこなっているデータ使用量による速度制限について、その内容を解説しています。

 

普通の利用方法では、この制限にかかるほどのデータ通信量を必要とはしないはず、と各通信会社は説明しています。

しかし、実際には、テザリング機能を利用して他の通信端末でデータ通信をおこなえば、制限にかかることもありえるのが現実です。

 

LTEの速度制限とは?

データ通信量による速度制限は、契約しているコースによって、その基準がことなります。

一例として、auのパケット通信量定額サービスの「LTEフラット」の速度制限をみてみましょう。

その月のデータ通信量が、7GBをこえると、その月の終わりまでの通信速度が、送受信で最大128kbps( = 0.128Mbps)に制限されます。

通常の最高通信速度(現在、下り150Mbpsです。)の数百分の一程度の速度に低下する、ということです。

将来、無料期間が終わって、テザリング(他のパソコンによるLTE回線利用を可能にする機能)のオプションが有料になると、この制限通信量が、500MB増えます。

 

この制限通信量を増やすには、データチャージ料金を支払う必要があります。

その金額は、1GBあたり1000円となります。おおよそですが、1GBで中画質の動画が約4時間程度再生できますとの説明が auのデータチャージをおこなうウェブページにでています。

docomoでは、「Xiデータプラン フラット」等で同様の制限があり、2GBごとに2500円の支払をおこなうことにより、制限が一時的に解除される仕組みです。

 

SoftBankの場合は「パケットし放題フラット for 4G LTE」等で、上記と同様の制限があります。

2GBごとに2500円支払うことにより解除されるところは、docomoと同じです。SoftBankの場合は、その月の末ではなく、翌請求月になると、速度制限が解除されます(請求月は、契約者ごとに異なります。)。

上記の制限とは別に、docomoでは、当日を含む直近三日間のデータ利用量が特に多い利用者(Xi利用で、約1GB以上)は、通信が遅くなることがあります。

auの場合も、当日を含まない直近の三日間の通信量に応じて同様の速度制限(翌日の13:00から24時間程度)をおこないますが、公式ページによると、制限速度は、混雑状態により変動します。

SoftBankでは、当日を含まない直近の三日間の通信量が1GB(契約コースによっては、2GB)をこえる場合に、当日の6:00から翌日の6:00までの速度制限をおこないます(実際の制限速度の記載なし。)。

 

LTEの速度制限により利用方法はどうなる?

自宅では、可能なかぎりWi-Fi環境を用意したうえで、自宅では、常に、Wi-Fi接続する習慣をつけることで、LTEを利用したデータ通信量をおさえることができます。

外出先でも、セキュリティ対策をとっているWi-Fiスポットがあれば、そちらを利用することにより、同じ効果があります。

要は、ほかにデータ通信回線に接続する手段がないときだけ、LTEの回線を利用すると、ということです

 

それでも、速度制限にかかるときは、追加料金をはらって、速度制限を解除する必要があります。

テザリング機能を利用して、他の通信端末をインターネットへ接続していれば、この程度のデータ通信量では、たちまち制限をオーバーすると思います。

 

もしも、スマートフォンのデータ通信量が、制限を大幅にこえるような事態が毎月発生する場合は、制限を解除する費用を払うよりも、高速回線を利用制限なしで利用できる高速通信規格であるWiMAXに対応したモバイル通信機器を契約する方が、よっぽどお得かもしれません。

最新規格のWiMAX2+(通信速度は、最高で下り110Mbps)も、契約後2年間は、速度制限が猶予されます。

 

LTEの速度制限は今後どうなる?

今後も、いまの状況が継続する可能性が高いと思われますが、せめて制限の条件を緩和することをつよく望みます。

これから、さらにデータ通信の回線速度が上昇していくと、現在の制限通信量(7GB)などは、あっという間に使い切ってしまいます。

特に、もっとも頼もしい機能であるテザリングを利用して、自宅の固定回線の一時的な通信障害を乗り切ることができても、その月の残りの日々は、外出先で、とても寂しい接続環境で過ごすことになるわけです。

 

せめて、定額の追加料金で、データ通信の容量をアップできるような料金改定をおこなって欲しいところです。

それ以外の面では、文句のないレベルに近づきつつある、現在のモバイル通信環境です。

通信量の制限緩和や料金改定等のサービスにどの通信キャリアが最初に取り組むのかが、今後の通信業界の方向を占う鍵になりそうです。