WiMAX2+の速度制限

とうとうサービスの提供が実現した、新しい高速モバイル回線の「WiMAX2+(ワイマックス・ツー・プラス)」です。

これまでのWiMAXにくらべてはるかに高速になった、その通信速度を体感することができるエリアも、どんどんと拡大しつつあります。

しかし、たくさんの人が利用する高速通信回線に特有の制限も存在しています。

この記事では、次世代の高速通信規格である「G4」に採用が決定した、WiMAX2+の速度制限に関する情報を紹介しています。

 

そのなかでも、特に気になるのが、すでにLTE回線では当たり前になっている「データの通信量による、速度制限」の存在です。

一部のユーザーが大量のデータ通信をおこなうことにより、残りの大多数のユーザーの利益をそこなうことを防ぐための措置であり、ある程度の制限はしょうがないとは思います。

しかし、高速通信を目的としたサービスにとっては、現在の速度制限の基準となるデータ使用量は、あまりにも低いのではないでしょうか?

 

せっかくの通信速度が、速度制限によって、低くなったのでは、意味がありません。

その実情と、対策を考える必要がありそうです。現在のところ、WiMAX2+を契約すると、すくなくとも2年間の猶予期間がありますので、速度制限の問題はありません。

しかし、近い将来に、この速度制限に関する問題が発生するのは確実です。

 

WiMAX2+の速度制限とは?

WiMAX2+の速度制限については、サービス提供元のUQコミュニケーションズの公式ページに記述があります。

課金の開始した月から、最大25か月は速度制限は適用されないこと、および、その猶予期間が終了した後はWiMAX2+にもこの制限の対象となる

 

現在の速度制限の内容ですが、その月のデータ通信量が合計7GBをこえると、月末までの通信速度が、128kbpsに制限される内容です。

この128kbps( = 0.128Mbps)という数値ですが、単純計算するとWiMAX2+の最高通信速度(現在、下り110Mbpsです。)の数百分の一程度の速度に低下する、ということです。

あくまで、単純計算していますので、そこまで極端ではありませんが、利用者が実際に体感できる違いだと思います。

 

以前から提供されている「WiMAX」は、WiMAX2+の一つ前の通信規格ですが、データ通信量による速度制限がありません。

もしも、WiMAX2+で速度制限にかかってしまったときは、WiMAXの回線に切り替えることで、通信速度の低下(下り110Mbps ⇒ 40Mbps)は起こりますが、なお、高速通信を利用したデータ通信が可能です。今後、WiMAXに関して、速度制限をかける予定はいまのところないようです。

 

WiMAX2+の速度制限により利用方法はどうなる?

契約後、猶予期間が終了した後での利用方法は、すこし考える必要があるようです。

とりあえずは、普通に使用を継続して、その月のデータ通信料が7GBを超えた段階で、提供されたモバイル・ルータ等の設定を変更する必要があります。

 

設定をきりかえて、WiMAXの回線のみを利用する状態を「ノーリミットモード」とよびます。

この制限のかかるデータ通信料の「7GB」に関しては、今後増量される可能性がないわけではありませんが、いまのところ、提供している通信会社からは、なんらの発表もありません。

高速通信であるため、この制限は厳しすぎると考えるのは、当然ではないでしょうか。

 

このデータ通信量については、もう一点注意があります。

現在提供されているWiMAX2+用のモバイル機器の仕様によっては、KDDIの提供しているLTE回線をも同時に利用できるタイプが存在します。

この機器を利用して、LTE回線を経由したデータ通信をおこなった場合、その利用量が上記の7GBをこえてしまうと、別の回線であるWiMAX2+にも、速度制限が適用されてしまいます。

 

WiMAX2+の速度制限は、今後どうなる?

上記の月間のデータ通信量による速度制限以外にも、WiMAX2+とLTEの両方に対応したモバイル通信機器特有の速度制限が存在します。

これは、当日を含まないWiMAX2+とLTEの利用による直近の三日間の通信量(1GB以上)により、当日のみ速度制限をおこないます。

速度制限の対象は、いまのところはLTEのみです。

 

しかし、この制限は、2015年4月以降、WiMAX2+の通信速度にも適用される予定です。

サービスの提供が開始された直後であり、当分の間は、猶予期間もあるため、差し迫った問題とはいえません。

しかし、このサービスを提供している通信会社の大英断を期待したいところです。

もともと、速度制限の存在しないWiMAXだからこそ、ここまで利用者が増えたわけですから、今後も制限なしの高速通信を提供する唯一の通信会社として、頑張ってほしいと思っているのは私だけではないと思います。