softbankの戦略 奇想天外なアメリカ放題の次に打つ手は?

あっと驚く料金体系の採用、素早いiPhoneの提供、海外へも進出する行動力。

すべてが一瞬の出来事のようにさえ感じられます。

最近は「アメリカ放題」という、あたらしい割引サービスもスタートしたsoftbankの戦略です。

 

一般的な通信会社に抱いてしまう印象、どっしりと落ちついた経営で、地域の通信網を広げていきながら少しずつ業績を伸ばして、というものとは、正反対の歴史をもつ同社の戦略を確実に予想できる人は、softbank社の経営トップご本人をのぞいて、存在しません。

発足したばかりの同社は、ホワイトプラン等の料金戦略により、顧客を開拓することに成功しました。

ある意味では博打でもあったiPhoneの販売に踏み切ったことで、一契約あたりの単価の上昇と、ブランド力の大幅アップに成功したことが、当初からの攻めの姿勢を、今後も維持していくことができる原動力であると思えます。

 

softbankの提案する回線新時代

携帯電話のサービスを提供する企業としてスタートした直後は、その貧弱な回線網により、通信会社として、実際のサービス内容よりも低い評価を受けていた時期もありました。

しかし、現在の状況は、その頃とは全く異なります。

実現には、まだまだ時間を要しますが、企業買収と新規割当により獲得した周波数帯を全国のエリアで利用できるようになれば、通信網の充実度で、他社を超える可能性さえあります。

 

アメリカの通信会社を買収することにより「アメリカ放題」と呼ぶ新しい割引サービスの提供を、iPhone(アイフォン)6の販売に合わせて開始しました。

このサービスは新発売されたiPhone6(及びiPhone6 Plus)にのみ対応するサービスで、アメリカ国内から発信する場合の通話料が無料になります(日本、アメリカ以外の国へ発信すると有料です。)。相手が携帯でも固定電話でも適用されます。

アメリカ放題の利用料金が月額980円ですが、当面はキャンペーンとして無料で利用できます。

買収したスプリント社のネットワークを利用したサービスですが、このようなパターンの国際ローミングサービスの提供は大変珍しいそうです。

また、auと同じように、自前の通信回線を持っていない通信会社に対して自社の回線を貸し出す事業を開始しました。

 

softbankは、何を変えたのか?

競合他社よりも遅れて業界に参入したことによる、圧倒的に不利な立場から、他の2社を脅かす存在となったことは、素直に評価すべきことです。

それまでの通信会社のような安定感を感じる企業イメージではなく、どんなサービスを提供するのかが全く読めないビックリ箱的なキャンペーンをおこない、衝動買いにちかい感覚で、契約者を増やす戦略は新鮮で魅力的なものだったと思います。

今回の「アメリカ放題」の提供に関しても、国内に住んで、海外旅行にいく確率が極端にすくない人間にとっては、この名称から受ける印象ともども、現実的に受け止めるよりも、驚くことしかできないものです。

 

しかし、この会社なら、これくらいやってしまうかな、という軽い笑いをよんでしまうところが、すでに術中にはまってしまったかのような様相です。

今後の成長の方向としては、まずは国内での高速通信網の整備が急務です。

すべてのエリアで完璧なサービスをおこなっている携帯会社が存在しない現在の状況では、これから数年間の頑張りで、日本国内でもっとも安定した高速通信を提供する通信会社となる可能性はまだ存在しているのではないでしょうか。

 

softbankは、今後どこに向かうのか?

LTEの分野では、他社に先を越された「キャリアアグリゲーション(略して、CA)」と「VoLTE」という今のトレンドとなっている二つの技術に対する早急な対応と、あっと驚くようなキャンペーンの提供をどうしても期待してしまうのが、我々一般のユーザーの習性です。

また、それに予想以上の内容で答えるのがsoftbankの使命でもあります(後述しますが、CAについては、すでに対応を開始しました。)

 

特に、通信速度の面で重要な技術であるCAは、通信速度で他社に差をつけるためにも、一日も早い導入が必要です。

そして、2012年に割当をうけたプラチナバンドとも呼ばれる900MHz帯の有効利用です。

この点は、この周波数帯を利用している他の業者の立ち退きを終了させることが、この夏に完了したため、2.1GHz帯とのCAを開始することができました(ひとまず、9/26にCA対応のWi-Fiルーターを販売するようです。)。