au by KDDIの提案する回線新時代 何を変えどこへ向かうのか?

まさに、古代中国の歴史絵巻である「三国志」のような状況となっている日本の携帯業界です。

それぞれの通信会社が、自社の強みを強調して、他社との差別化をはかろうとしています。

この厳しい競争のおかげで、低額の通信料金で、高速の通信回線が利用できる状況が実現したことは、大変喜ばしいことです。

この記事では、携帯電話の業界では、老舗であるau(KDDI)がこの数年間の積極的な戦略により、その提供するサービスの魅力をあげることができた理由などを、解説することを目的としています。

 

同時に、将来に向けた方向性も話題にしていきます。

一時期は、iPhoneをめぐる攻防により、ソフトバンクの追い上げを受けていたauですが、高速モバイル回線の拡張競争では、かなりの優位を保っているようです。

高速通信がつながりやすいですよ、ということを全面にだした戦略で、スマートフォン契約者の目を自社に向けされる戦略は、効果があるのでしょうか。

それは、こらからの数ヶ月に答えがでると思います。

 

auの提案する回線新時代

発売されたばかりの「iPhone6」では、経営のトップの口から「他社に申し訳ない」との言葉がでるくらいの通信速度のアップを実現したようです。

具体的には、WiMAX2+(ワイマックス・ツー・プラス)を含めた、複数の連続していない周波数帯を同時に利用することができる新技術であるキャリアアグリゲーション(略して、CA)に対応したことで、達成できました。

すでに、同様の通信速度を、それまでの技術で実現している他キャリアも存在しますが、新技術で実現できことに意味があるようです。

 

今後の計画としては、これまでNTTドコモのみがおこなってきた、格安のスマートフォンサービスを提供している他の通信会社(MVNO)に対する回線貸出事業に乗り出すことを決定しました。

すでに、MVNO(仮想移動体通信事業者)のケイ・オプティコムが、KDDIの提供するLTE回線を利用するサービスの提供を開始しました。

今後も、自社の高速モバイル回線のブランド価値を保ちながら、いままでドコモの独壇場であった、回線貸出事業にも力を入れることが予想されます。

その他の戦略としては、現在の顧客の流出を防ぐ効果をもっている、各種の顧客サービスの充実度アップをすすめることになりそうです。

 

auは何を変えたのか?

単なる顧客サービスの一つであったそれまでの会員向けのサービスとは異なる、もっと魅力的な内容のサービスを定着させたことは、顧客の流出対策として有効であったと思われます。

有料でありながらも、大量の会員数をほこる「auスマートパス」は、一定額の月額料金で、数百種類のアプリが使い放題になったり、提携した飲食店や、コンビニ等での割引価格での買い物を楽しんだり、といったこともできるサービスです。

すでに加入者1000万人をこえる有料会員サービスへと成長しました。

 

もう一つのサービスが「auスマートバリュー」です。これは、auの提供するサービスを複数申し込んでいる契約者を対象にしている割引サービスです。

たとえば、auの携帯や、モバイル通信の契約をしているひとが、同時に光回線の「auひかり」等の固定通信サービスにも加入している場合に適用されるものです。

 

このauスマートバリューの適用があると、最高で2年間、毎月の利用料金から、一定の金額を割り引きます。

契約の内容によって、割引額は、934円から1410円の間です。このサービスによって、モバイル通信と、固定通信の両面で、顧客の流出を防ぐ効果が期待できます。

 

auは今後どこに向かうのか?

auスマートパスは、今後もその内容をますます魅力的なものにすることが決まっているようです。

例えば、iPhoneの修理代金を無料にできる「iPhone修理代金サポート」が、すでに提供されています。

これは、auでiPhoneを購入すると同時にauスマートパスに加入した場合は、Apple Care +(アップル・ケアー・プラス、税別9400円で、2年間保証)でも支払が必要な修理代金(最大7800円)を支払った場合、2年間で合計2回まで払い戻しを受けることができます。

 

他にも、格安チケットで海外旅行にいけるツアーや、宿泊料金のディスカウントをうけることができる旅館やホテルも存在します。

これらの提携先を増やすことにより、利用者は、月額料金(372円)の数十倍か、それ以上の特典を受けることが可能です。

提供する回線の信頼性の維持と、さらなる向上、及び顧客サービスの充実度を高めていけば、一度契約すると簡単には他社に乗り換えができない通信キャリアの一つになることは確実といえます。