次期バーションは「4.2」Bluetoothも進化を続けています

近距離の無線接続に対応した規格として、多数の機器に搭載されているのが「Bluetooth(ブルートゥース)」です。

業界団体であるBluetooth SIGによると、2018年までにこの機能を搭載した機器の出荷台数が、年間で49億台まで増加する見込みであるとのことです。

主に、インターネットへの接続に利用されている通信規格である、wi-fiとは、異なった分野で活躍しているこの通信規格ですが、更に進化して新機能を実現しました。

それが、今回発表された新バージョンの「4.2(Bluetooth Smart)」です。

wi-fiと一部の機能が重なるようになった部分も、あるようですが、その他にも通信速度やセキュリティレベルの向上を実現したようです。

 

Bluetooth 4.2とは?

Bluetooth 4.2とは、「IoT(モノのインターネット)」「より安全なネットワーク接続」及び「より早い接続」の3つをテーマとして、実現されたバージョンアップです。

今回のバージョンからは、IPv6(アイピーブイ6)に対応しましたので、直接、インターネットへ接続することが可能となりました。

これまでは、接続した通信端末を経由しなければ、インターネットへ接続することができませんでした。

この機能の搭載によって、Bluetoothにも対応した無線ルーターが登場する可能性も出てきました。

特に、wi-fiと、Bluetoothの両方に対応する製品の開発が期待されます。

このように、Bluetoothに対応した機器が、単独でネットワークに接続できるようになれば、コンパクトで省電力と言う特徴を持った、ネットワーク対応機器の新製品がこれまで以上に登場することになりそうです。

次に、セキュリティ対策の面では、データ通信を「AES 128bit」で、暗号化することにしましたので、個人情報の伝送も安心して行うことができる環境を提供することができます。

最後に、通信速度に関しても前バージョン(4.1)と比べると最大で2.5倍程度向上しています。

これによって、データ転送の効率が上がりましたので、これまで以上に搭載した機器の省電力化を図ることができるようになりました。

 

Bluetooth 4.2の進化

今回バージョンアップしたのは、出来るだけ省電力化を図りながら、高い性能を維持することを、目的として開発された規格(Bluetooth Smart)です。

これだけの性能を搭載しながらも、ボタン電池1つを電源として、数年間は駆動することができる程度の省電力化に成功しています。

将来的には、新開発される機器のほとんどに、この機能を搭載することになりそうです。

現在でも、健康商品などには、かなりの割合で搭載されているようです。

単独でも、ネットワークに接続できるようになれば、この規格に対応した機能を搭載することによって、別個に、無線LANの機能を搭載する必要がなくなりますので、コンパクト化が必要な機器では、利用される可能性が、更に高くなることが予想されます。

すでに、試作されている製品の中には、LEDの電球に、この機能を内蔵することによって、Bluetoothで接続されているスマートフォンから、自由に照明の色や、照度を、変更することができるものがあります。

また、スノーボードに搭載したセンサーの情報を、スマートフォンに転送して、自分の滑りを確認できるシステムなどがすでに開発されています。

これまでのように、他の機器の機能を補助する存在から、独立して、データを転送できる通信規格として生まれ変わりました。

 

Bluetooth 4.2の可能性

これまでは、基本的にwi-fiを主に利用して、他に手段がない場合にだけ、利用されることが多かったように思えるBluetoothでした。

しかし、この進歩のスピードから、予想すると、数年後には、その立場が逆転する可能性もありそうです。

特に、一つの部屋の中で、全ての作業を行うような環境であれば、遠くの機器をコントロールする必要もありませんし、逆に、データを転送する先が極近いのであれば、データが遠くまで届かないことにメリットを感じるような状況が出てくるかも知れません。

後は、利用環境によって、高速のデータ通信を可能とするモードへ、自動的に切り替わるような技術が開発されることを望みます。

しかし、そこまで行くと、完全にwi-fiとの立場が逆転してしまいます。

どちらにしても、通信相手の所在地によって、2つの通信規格(wi-fi、Bluetooth)の切り替えを、自動的に行うことができる無線ルーターの開発が待たれます。