Kinoma Createは簡単にIoTを実現できるツール

身の回りの全てのモノがネットワークを経由して連携することができる世界、とは言っても、それを実現することは簡単ではありません。

実際には、それを可能とする各種の機器と、その中にインストールしてその機器をコントロールするソフトウェアが必要です。

しかし、これまでのように全てを専門家に任せていては、とても間に合わないのが現実です。

できれば、ほとんどプログラムの知識のない人であっても、ある程度の知識を蓄積すれば、容易にIoT対応機器を開発できるような環境が求められます。

その環境を利用して、単純なアプリを作成するうちに少しずつ新しい知識を蓄積できれば、例えば、子供であっても、便利なIoT機器を、開発することができるようになるかも知れません。

そのような要望に答えてくれそうな製品が、米国の半導体メーカーであるMarvell社が開発した「Kinoma Create」です。

日本では、スイッチサイエンス社から、21600円(税抜)で販売が、開始されました。

 

Kinoma Createとは?

Kinoma Createとは、インターネットの世界ではお馴染みの「JavaScript」を、実行できる環境と、タッチパネルの付いたカラーの液晶画面が搭載されているコンパクトな製品です。

すでに、ケースの中に全ての部品が、格納されていますが、この当たりが同様の機能を持っている他社の製品とは異なる部分です。

実際に、ソフトウェアを開発するには、パソコン用に提供されている総合開発環境「Kinoma Studio」を、インターネット上からダウンロードする必要があります。

このような環境で作成したソフトウェアは、パソコンや、スマートフォンなどでも、普通に動作させることが可能です。

また、すでに完成されたサンプルプログラムも、提供されていますので、それを参考にしてすぐに開発を初めることができます。

メーカーによる、このような対応によって、ソフトウェアの開発経験があっても、ハードウェアの開発経験がない人や、個人で開発に挑戦する人などでも、容易に実験を行うことが可能です。

 

Kinoma Createの特徴は?

すでに、製品として完成している上に、各種のセンサーを接続できるコネクタを内部に搭載しています。

このような機能が、搭載されていない製品であれば、最初にその機能を装備するまで、かなりの時間がかかります。

部品を、最初から組み立てる方法では、このハード的な作業に、多くの時間を費やすことになりますので、この製品では、その部分を完成させた形で提供しています。

そのため、最初から、無線LANにも音声出力にも対応していますし、各種の入力端子も備えています。

動作するOSとして、「Linux OS」が、最初からインストールされています。

そして、JavaScript(又はXML)を使用して、実際のプログラムを記述します。

センサーの機能を追加する場合には、インターネット上のライブラリに中から、それに対応するドライバをダウンロードすればそれで足ります。

JavaScriptを利用することによって、OSや、CPUに依存しない形で、プログラムを作成できる点が、大きなメリット、となります。

また、専用の開発環境である「Kinoma Studio」には、シミュレーターが付属しているため、センサーそのものが、手元になくても、その動作を確認することが可能です。

すでにiOSと、Android向けのアプリを開発できる環境を用意しているため、この製品で作成したアプリを、そのままスマートフォンで動作させることが可能です。

 

Kinoma Createの可能性は?

以上のような開発環境を提供することができる、この製品ですが、いかがでしょうか?

確かに、新しい挑戦には、ある程度のお金と、勇気と、根気は必要と思います。

しかし、一昔前であれば、このような開発環境を、構築するだけで、何週間も必要でしたので、それを思うと、現在の我々は、かなり恵まれていることは間違いないようです。

人間の特性として、あまりに、恵まれていると、その価値が分からなくなる部分があるのかも知れません。

しかし、暇になったら、ひとまずお酒をのんだり、ひたすら遊びまくったりするような生活よりは、遥かに意義のある経験を積むことができます。

また、運が良ければ、大儲けできる可能性もわずかにありそうな、ちょっと珍しい趣味と言えるかも知れません。