複数のWi-Fiアクセスポイントを簡単に連携できるのがシャープの新サービス

wi-fi環境を提供するには、無線ルーターなどのアクセスポイントが必要となります。

この機器はびっくりするほど高価な製品ではありませんので、多数の場所に設置することが可能です。

しかし、この機器自体を、インターネットの回線に接続する必要がありますので、その設置場所へ光回線などの接続環境を用意する必要があります。

一般的なwi-fi用機器は、有線のLANケーブルによって、インターネット回線へ接続する必要がありますので、その配線工事が必要となります。

これでは、wi-fi用のアクセスポイントを設置できる場所があったとしても、実際にwi-fi環境を提供するまでにはかなりの時間がかかりそうです。

そこで、シャープの開発した複数のアクセスポイント同士の連携を可能とする、新技術「無線バックホール方式」が登場した訳です。

 

無線バックホール方式とは?

これまでは、有線LANケーブルを利用することによって、各アクセスポイントをインターネットへ接続していました。

それを、各アクセスポイント同士が専用の無線環境を利用して接続することによって、各機器が提供しているwi-fi環境を利用しているパソコンや、スマートフォンなどが送受信するデータを、インターネット回線へ伝送することを可能とする技術です。

これまでシャープが携帯電話などの端末を製造する事業を行っている間に取得した通信技術を応用したものです。

アクセスポイント同士が、専用の無線環境をバックボーンとして、接続することによるメリットは明らかです。

有線のLANケーブルを配線することが困難であるため、これまで、wi-fi環境の提供エリアから外されていた場所であっても電源さえ確保できれば、wi-fiスポットを提供するサービスを初めることができます。

シャープでは、この技術を採用した製品を2015年の前半には開発する予定です。

また、法人向けに新規事業を立ち上げる予定です。

 

無線バックホール方式の有効性

この新技術を開発したシャープによると、これまでもwi-fiのアクセスポイント同士を無線接続によって接続する技術は存在していましたが、どうしても複数のアクセスポイントを経由するとネットワークの実行速度の面で問題が発生していた、とのことです。

今回開発した技術によって、その当たりの問題を、解消することに成功したことによって、新規事業を立ち上げることまでを決断したようです。

この新技術を利用すれば、アクセスポイント同士の間隔が、最大で、数百メートル離れていても、wi-fi環境を経由したインターネット接続のサービスを提供することが可能となります。

将来的には、現在の一般的なモバイル回線であるLTEなどの回線が、届かないエリアをカバー、又は、補完できるようなサービスへと、発展する可能性を秘めている、と思われます。

また、新しく初める法人向け「Wi-Fiネットワークソリューション事業」によって、この技術を利用した新しいwi-fiインフラを構築したり、その運用、保守を行うサービスを提供したり、と言った分野でのビジネス展開を予定しています。

更に、このようなwi-fiインフラの分野に対応した、新しいタイプのネットワーク機器の開発にも、対応していきます。

 

無線バックホール方式の将来

狭いエリアは、wi-fiスポットによってカバーして、それよりも広くなれば、LTEや、3Gのネットワークによって、インターネットへの接続を確保する、と言いうこれまでの常識が、予想外の方向へ、向かうかも知れません。

そのきっかけになるのが、このような新技術の登場です。全ての場所で利用できるのであれば、明らかにwi-fiのネットワークの方が、使い勝手が良い、と感じる人が圧倒的に多いのではないでしょうか?

携帯電話のサービスを契約していなくても、ほとんどの場所でインターネットを利用できて、しかも、高速でのデータ通信を可能とする、そんなwi-fiネットワークが実現したら選択の余地はなさそうです。

ほとんどの場所で利用できるwi-fiサービスの提供がスタートしたら、多少の利用料金を必要としても、それ以上のメリットを感じることができるのではないでしょうか?