Raspberry Pi(ラズベリーパイ)は超小型のコンピューター

2015年2月3日のニュースによると、新発売される「Raspberry Pi(ラズベリーパイ)2」には、Windows OSの次期バージョンである「Windows 10」が、無償で提供される、とのことです。

しかし、この「Raspberry Pi」とは、何者でしょうか?

写真を見た感じでは、どうしても単なる部品の一つにしか見えません。

単独では何もできそうにない、その様子は、大昔に販売されていた組み立て式の「マイコン」を思い出します。

まだ、パソコンと言う言葉すら存在していなかった時代には、自分で、パーツを組み合わせて作成した、原始的なコンピューターを利用している人が、一部に存在していました。

今回紹介する製品も、教育的な意味を持っているようです。

最低限の性能を持ったパーツを、安価で提供することによって、それを利用して、自由な発想で、新しいコンピューターを組み立てることができるところが特徴のようです。

 

Raspberry Piとは?

Raspberry Piとは英国のRaspberry財団によって開発された、シングルボードタイプのコンピューターです。

別名では「ワンボードマイコン」とも呼ばれているようです。

現在では、完成された製品としてのコンピューターが一般的であり、コンピューターを気軽に組み立てて、自由にプログラムや、コンピューターの基本を学ぶことができるツールが、存在していませんでした。

そのため大学に勤務していた、この財団の創設者が、個人的に開発したのがこの製品です。

この製品単独では、うんともすんとも言いませんので、別個に電源と、ストレージ(記憶装置)となるSDカードを、用意する必要があります。

最新の製品でも、CPUのクロック周波数は900MHzで、メモリーが1GB、と言うスペックですから、最新のパソコンなどに比べるとかなり見劣りする性能と言えます。

しかし、その価格は、日本円で、約3500円前後となりますので、非常に、安価な製品となっています。これを、自分の好きな分野に特化したコンピューターとして、独自に進化させることができる点が、非常に興味深いところです。

 

Raspberry Piを利用するメリット

現在では、当たり前になっているパソコン製品も、実は、最初から現在のような様式ではありませんでした。

多数の人が、自分の使いやすい形のコンピューターを自作していくうちに、最も標準的な姿として、現在のような形に落ち着いたに過ぎません。

他の様式が、一般的な型として、標準化される可能性もあった訳です。その意味でも、自由に様式を決めることができる、このような製品は、教育の面でも、趣味の面でも、新しいビジネスチャンスの面でも、非常に意義のあるものと思われます。

実際に、どのような形で利用されているのかですが、例えば、これを多数組み合わせて、スーパーコンピューター化したり、観測機器と一緒に、気球に取り付けることで、上空から、地球を観測したり、家庭にある電化製品と一体化して、その家電の操作を自動化したり、と言うような事例を、挙げることができます。

他にも、ある意味、原始的な利用方法ですが、小型のモニターを装着することで、ゲーム機を制作したり、手のひらに乗るようなモニター一体型のパソコンの心臓部として、その中に内蔵されたり、と言ったような、ユニークな姿で有効利用されているようです。

 

Raspberry Piの可能性

このような分野では、新しいアイデアを、実体化できるような才能を持っている人の独壇場、となりそうです。

簡単に思いついたアイデアが、もしかしたら、将来やって来るかもしれない地球の危機を、解決できる技術に、繋がるかも知れません。

また、現在の差し迫った問題である、環境破壊などの問題を解決するヒントに、なるかも知れません。

やはり、そのような問題に対しては、全く新しい発想が必要ではないでしょうか?

確かに、一般的に販売されているパソコンでは、この製品のように、これまでになかった新しい発想を期待することは、難しいかも知れません。

コンピューター自体の新しい形態や、コンピューターの在り方を、最初から考えなおすためには、その仕組みを、一から学ぶことは、意義のあることかも知れません。

そのためには、今回紹介したような、ある意味、原始的なコンピューターの存在が必要なのでしょう。