IOPS(アイオプス)は記憶装置の性能を表します

ハードディスクドライブや、ソリッドステートドライブのように、必要なデータを記録した後でその装置の電源をオフにしてもそのままデータが保存される機器は、その容量と、書き込み(及び読み出し)の速度が、非常に重要な要素となります。

容量に付いては、その装置に表示されている数値を確認すればすぐに判明します。

では、データを出し入れする動作に必要な時間は、どのような基準で表示されているのでしょうか?

このような場合に、基準となるのが「IOPS(アイオプス)」と呼ばれている指標です。

実際にはどのような基準によって、この数値が表示されているのでしょうか?

 

IOPSとは?

IOPSとは、1秒間当たりに、データを、その記憶装置に書き込み、又は読み出すことができる回数を、数値化することでその性能を表示するものです。

「Input(書き込み) Output(読み出し) Per(‥ごとに) Second(秒)」を、短縮した名称です。実際に、読み書きできるデータの容量はこの数値だけではわかりません。

この場合は、IOPSの数値に、一度に読み書きできるデータの容量を掛けると、1秒間の転送速度が判明します。

例えば、1万IOPSのストレージ(記憶装置)であり、一度に4KBのデータを転送できるのであれば、結局のところ、1秒間に40MBのデータを転送することが可能です。

このIOPSの数値は、書き込みと読み出しでは通常異なります。

これは、装置の仕様を確認すると、それぞれ異なるIOPSの数値が、表示されているのですぐに分かります。

また、大容量のデータを、連続して転送する場合と、容量の不規則なデータを転送する場合とでは、その数値が異なります。

当然、大容量のデータの方が転送速度が早くなります。

 

IOPSの実際

どのような用途に使用するストレージなのかによって、必要とされるIOPSの数値が明らかに異なります。

家庭で利用しているパソコンのデータを保存するのであれば、極端にこの数値に拘る必要はありません。

しかし、企業などにおいて、多数の人がアクセスするストレージには、できるだけ高い性能の製品を設置したい、と考えるのは当然です。

最近では、最大で「400万IOPS」を実現した製品も登場しているようです。

もちろん、企業向けの製品ですので、その価格は桁違いに高額となります。

例え高額の製品でも、読み書きの遅いものを利用するよりは、作業効率の点では、メリットが大きい、と評価する企業も存在しているようです。

しかし、一般家庭では、逆に意味のない製品となります。

外部にデータを保存する場合、現在ではクラウド上のストレージ・サービスを利用する方が安全で確実です。

それよりも、利用しているパソコンのOSをインストールしている起動ディスクを、高速なものへ置き換えることをお勧めします。

その方が、費用対効果が高いのでは、ないでしょうか?

 

IOPSは一つの基準

新しく外付けのストレージを購入する際には、その製品の仕様に記載されているIOPSの数値を、最初に確認すれば、その価格と、性能が釣り合っているのかを判断する目安になるかも知れません。

ストレージの性能は、1つの数値で決定する訳ではありませんが、同じ価格で同じ容量の製品であれば、次に確認する部分としてIOPSは重要な数値になりそうです。

現在利用しているパソコンに内蔵されているハードディスクなどのストレージのIOPSが低いと、メモリーを増やしたり、CPUを交換したりしてもあまり動作速度が早くならない可能性があります。

その場合、起動ディスクを、IOPSの数値が高い製品に交換すると、起動時間の短縮や、操作遅延の解消などの劇的な向上を、期待できるケースもあります。

IOPSの数値の高い製品は、どうしても高価になりますので、データの保存はできるだけ安価なHDD(ハードディスクドライブ)や、クラウド上に行います。

そして、高速でも容量が少ない製品を、起動ディスクとして利用する手法が、最も低コストで、快適な利用環境を実現できる方法と言えます。