Listnr(リスナー)は遠隔で子守ができるデバイス

まだ、言葉を話すことが出来ない幼児であっても、独特の発声方法で現在の自分の状況を訴えることができます。

また、単なる笑い声や泣き声であれば、さすがに言葉を使わなくても、その心の変化を感じることが可能です。

すでにコンピューターの分析能力は、この程度の判断できるレベルまで進歩しているようです。

しかし、分析はできても、どうやって、マイクで拾った声を、コンピューターまで届ければ良いのでしょうか?

その答えは、新開発された「Listnr(リスナー)」の機能を知ればすぐに分かるでしょう。

この製品は、現在のところ発売前の状態であり、その価格も判明しませんが、単なるマイクではありません。

では、どのような特性を持っているのでしょうか。

 

Listnrとは?

Listnrとは、Interphenom社が、Cerevo社と共同で開発した製品です。

家庭内に設置すれば、内蔵しているマイクによって近くの音を拾います。

その音をデジタル化して、インターネット上のクラウド・サービスへ届けます。

受け取ったデータは、その中で分析され、その結果を、スマートフォンなどの通信端末へ届ける仕組み、となっています。

このようなシステム自体はすでに珍しい存在ではありません。

例えば、スマートフォンなどに搭載されている音声認識システムでは、音声によって、その端末の操作を命じることができる機能がすでに利用されています。

しかし、それらの機能は、あくまで、ある程度正確な言葉による命令をいかに正確に分析するか、と言う基準で優劣を判断します。

ところが、未だに言葉を理解していない、幼児の発声する声を分析して、その心の中を推測することはできません。

その点では、今回紹介する製品のみが、活躍できる分野が確かに存在しているようです。

このシステムでは、ほとんど言葉とは言えないような声であっても、分析することができる機能を提供しているようです。

 

Listnrの特徴

開発されたばかりのシステムですので、今のところは最低限の機能のみを実現しているようです。

それでも、幼児の声から、泣く、笑う、叫ぶ、及びそれ以外の意味のない音声を、クラウド上のシステムによって、分析することが可能です。

分析によって、判断された感情は、すぐに保護者の持っている通信端末に送信され、その端末にインストールしたアプリによって、現在の幼児の状況が確認できます。

しかし、そのような利用方法以外にも、可能性を秘めたシステムとなります。

例えば、声ではなく、指を、強めにこすりあわせて発するフィンガースナップ(いわゆる「指パッチン」)などのような、特徴的な音によって、一定の動作を命令する機能などにも、応用することが可能です。

人間の言葉に連動して、一定の操作(電源のオンオフなど)を命令できるサービスは、すでに登場していますが、それを、言葉以外の音にも連動することによって、新たな可能性が誕生することになります。

この分析に使用する音声認識の機能は、Panasonic社が開発した技術を採用している、とのことですが、Interphenom社では、この製品のインターフェイスの仕様を公開する予定です。

今後は、他の事業者が、新しいアプリを開発することによって、この製品の活躍できる分野が更に広がることが予想されます。

 

Listnrに対する期待

同じ家にいても、短時間だけ、幼児を一人にする必要が生じることはあり得ます。

そのような場合に、安心して、他の部屋に行くことを可能とする製品の登場は、核家族化が進み、母親が一人で子育てを行う必要がある現在の状況に合致した出来事です。

また、はっきりとした言葉以外の音であっても、分析できる技術は幼児だけではなく、その他の分野でも有効です。

例えば、事故や病気などによって明瞭な言葉を発することができない人であっても、一定の音を出すことによって、部屋に設置してある機器の操作を、命令できるようになる可能性がある、と言う面でも、この技術の応用が非常に期待されるところです。

今後も、新しいアプリによって、予想もできない方法で、この技術を利用する手法が提示されることになりそうです。

一定の音を組み合わせることによって、本人の認証を行うことができるシステムなどが登場して、それが、玄関のドアの鍵に応用されたり、パソコンのログイン認証に採用されたりすれば、かなり高度なセキュリティ対策を行うことができるのではないでしょうか?