IaaS(イアース)は仮想化されたシステムの基盤

クラウドのサービスを利用する際には、どの程度のデータ処理を行う必要があるのか、どの程度の人が、そのサービスを利用するために、インターネット経由でアクセスするのか、などの条件によって、利用するシステムに必要とされる性能(スペック)を決定する必要があります。

その場合に、利用する仮想コンピューターの処理能力を、実際に、自社の設備で実現するとしたら、どの程度の規模になるのかを数値で表示することが可能です。

例えば、実際にデータ処理を行うCPUの能力や、それを最大限に発揮できる容量のメモリー、及び必要なデータを保存するストレージ(記憶装置)の容量などです。

その他にも、そのシステムで利用するソフトウェアなども、自由に決定することができます。

しかも、クラウドのサービスであれば、その内容を自由に変更することが可能です。

アクセスが集中する時期にだけ、これらのスペックを、現在よりも大きなものに変更することが可能です。

通常は、そのスペックに対応して、料金も決定されますので、非常に無駄のないシステムを利用することが可能となります。

このように、コンピューターの基盤となる重要な部分を、インターネット経由で、仮想的に提供するサービスを「IaaS(イアース)」と呼んでいます。

 

IaaSとは?

IaaSとは、実存するコンピューターと同じ環境を仮想的に実現したものを、利用者に提供するサービスのことです。

クラウドのサービスを提供する際には、プラン毎に一度に処理できるデータの最大容量を明らかにしなければ、どれを選択すれば良いのかを判断できません。

そのため、仮想的に実現されるコンピューターの実際の処理能力を、そのスペックを細かく設定することによって細かく調整することができます。

例えば、CPUのスペック(クロック周波数)と、その数、およびメモリーの容量や使用するOSなどを、メニューの範囲内であれば自由に変更することが可能です。

また、データを保存するストレージの容量を、必要なデータ容量に合わせて決定することができます。

もちろん、高性能のCPUと、大容量のメモリーと、ストレージを選択すればそれだけ料金が高額になるのが通常です。

そのため、状況に合わせて、全ての項目を、後からでも変更できるようにしているサービスが多数を占めます。

急に、業務システムのアクセス数が増加した時には、それが治まるまでの間だけ、高スペックのプランを選択することが可能です。

このように、仮想的にサービスを提供しているコンピューター基盤を、状況によって、上手に変更させることができれば、クラウドのサービスによって大きな利益を得ることができます。

 

IaaSの役割

上記のようなハード的な仮想環境だけでは、実際にデータ処理を行うことはできません。

これまであれば、高価な業務用ソフトウェアを購入して、それを度々アップデータする必要がありました。

その面でも、クラウドのサービスは、新しい方法を提供しています。それぞれの分野に対応した、専用のソフトウェアの中から、実際の業務に必要とするものを選択して、その利用料金のみを支払います。

通常は、利用している間だけ料金を支払うプランですので、使用しなくなれば料金を支払う必要はありません。

また、これまでのように、セキュリティ上の問題が、使用しているソフトウェアの中に発見された場合でも、業務を中止してアップデータを行う必要はありません。

常に、最新の状態が維持されたソフトウェアを、クラウド経由で利用することが可能だからです。

もちろん、自社で開発した業務用のソフトウェアを、クラウドのサービスとして導入することも可能です。

 

IaaSのこれから

必要なスペックを満たして、セキュリティ対策のとられたコンピューターの中に、現在の業務に必要なソフトウェアのみをインストールしたものを、常に利用することができるところが、このサービスを利用する最大のメリットです。

しかし、どのプランを選択するかによって、思ったほどのメリットを実感できない可能性は、今後も、なくならないのではないでしょうか?

やはり、それぞれのサービスの特徴を知った上で、選択するプランを決める必要がありそうです。