SoftBankのアメリカ放題はLTEの国際ローミングにも対応

同じようなサービスを複数の企業が提供している場合には、どうしても他の企業とは異なる内容のメニューを提供することによって差別化を図る必要があります。

しかし、通信会社であれば、極端に異なる内容の新メニューを独自に提供することは非常に困難となります。

それでも、他では提供していないサービスを提供できれば、その効果はかなり高いものとなります。

例えば、SoftBank社の提供している「アメリカ放題」と呼ばれているサービスなどはどうでしょうか?

大変ユニークな、このサービスですが、2014年の12月末からLTE回線による高速データ通信にも対応しています。

 

アメリカ放題のLTE対応とは?

SoftBank社の子会社である、米国のSprint(スプリント)社のモバイル回線を利用することによって、アメリカ本土や、ハワイ、プエルトリコ、アメリカ領バージン諸島などに滞在中であっても、音声通話、SMS、及びデータ通信に関して、日本の国内と同じ料金を適用するサービスです。

これまで、データ通信に付いては、日本国内と異なり3G回線にのみ対応していましたが、高速でデータ通信を行うことができるLTE回線にもこのたび対応しました。

このサービスの対象となる機種は、SoftBankで提供しているiPhone 6(及びPlus)iPad Air 2(及びmini 3)に限定されます。

また、本来は、月額980円が必要ですが、スマ放題のデータ低額パック・標準プラン(5GB)に申しこめば無料となります。

ただし、それ以外のプランであっても、現在キャンペーン中であり同様に無料で提供されています。

例えば、国内で「スマ放題」のプランに申し込んでいれば、アメリカ国内から、日本国内の携帯電話、及び固定電話に架電(及びメール送信)しても通話料金は不要です。

また、アメリカに滞在している人の携帯電話、及びアメリカ国内の固定電話に架電しても同様です。

たまたま、日本からアメリカに旅行に来ている人だけではなく、もともとアメリカの通信会社(スプリント以外も含む)の提供している携帯電話に架電した場合でもやはり通話料金はかかりません。

 

アメリカ放題のLTE対応の意義

これまでのように、3G回線のみで、データ通信を行っていたのでは、動画の再生や、大容量のデータの送信には問題がありました。

それが、とうとうLTE回線にも対応したことによって、このサービスも、本当の意味で使い放題になったようです。

有料にはなりますが、アメリカ以外の国においても、LTE回線を利用することができる「LTE国際ローミング」のサービスを利用すれば、アメリカを含めて、28の国で、LTE回線の利用が可能です。

アメリカ国内であっても、Sprintのネットワークが提供されていないエリア(アラスカ州、モンタナ州、グアム、サイパンなど)では、有料でLTE回線を利用する必要があります。

今回、新たに追加されたイスラエルは、日本国内の携帯電話事業者では、SoftBankが初めて国際ローミング・サービスを提供するようです。

子会社に、米国の通信会社があるため、このようなサービスの提供が可能となるSoftBankですが、独自性のあるサービスを提供できることは、その企業にとって大きなメリットになるのではないでしょうか?

確かに、海外旅行に行かない限りは、意味のないサービスかも知れませんが、通信会社として、世界規模で事業を展開していることを、際立たせる効果はあると思われます。

また、米国に、頻繁に行く必要がある人にとっては非常に魅力的な内容のサービスとなります。

 

アメリカ放題のLTE対応による影響

国内でも、NTTの光回線をレンタルして、携帯電話のサービスとセットで提供するサービスを開始することを発表したSoftBankです。

これからも、新たなサービスの提供によって、他の通信会社を、何度も揺さぶることになりそうです。

これまで、唯一の問題であった、ネットワークの信頼性が改善されつつある現状は、例えるならば、やっと城の城壁が完成した戦国武将のような状況です。

これに対抗するために、ライバル関係にある他の武将が、このままではまずい、とばかりに、更に魅力的な内容のサービスを武器としてSoftBankの支配地へ攻めこむことが期待されます。