イリジウム GO!のWifiルーターへ接続して衛星電話を利用しよう!

どれだけアンテナを立てても、地球上の全ての場所で、携帯電話を利用することができる環境を実現することは非常に困難です。

それは、アンテナが近くにあっても、障害物があれば電波は遮断されます。

また、そもそも近くにアンテナを立てる場所が存在しない、と言うような場合も予想されます。

更に、そこが携帯電話を利用することが、予想できないような場所であれば、設置コストを考慮した結果、すぐにはアンテナの設置を考えることができない場合もあるでしょう。

それでも、地球上の全ての場所で携帯電話を利用することを希望するところが人間の特性ですし、それが、モバイル回線の通信網がここまで急速に発達してきた原動力にもなっています。

 

通常の携帯電話で利用する電波信号は、一般的に横方向からやって来るため、どうしても建物や自然環境によって、受信と送信に制限を受けてしまいます。

それに対して、上方向から、電波信号がやって来る人工衛星を経由した電波信号であれば、現在の問題を解決することが可能となります。

このような、人工衛星を経由した電話と、データ通信を、iPhoneや、その他のスマートフォンによって、簡単に利用することができるサービスが「イリジウム衛星」を利用した通信サービスです。

そして、それを可能とする通信機器が「イリジウム GO!」です。

 

イリジウム GO!とは?

イリジウム GO!とは、地球の上空(高度780km)を飛んでいる人工衛星を66基利用して(2015年2月時点)、音声通話とインターネットを利用したデータ通信(最大で、2.4kbps)を可能とするサービスです。

元々は、77基の衛星を利用することを想定していたため、原子番号が77番の元素である「イリジウム」から名付けられました。

これまでは、専用の電話機によって利用するイメージがある衛星電話ですが、今回、提供が開始された通信機器である「イリジウム GO!」によって、通常のスマートフォン(iPhone、及びAndroid)からでも利用することが可能となります。

この機器は、重さが約300グラムで内蔵電池によって駆動するタイプです。

しかも、このような通信機器には珍しいことに、高い耐久性を持ち、防水性と、防塵性も、同時に実現しています。

また、障害物がなければ、最大で、約30メートル以内にあるスマートフォンなどを、wi-fi信号で接続することが可能です。

同時に接続できる通信端末は、最大で5台となっています(音声通話は、そのうち1台のみ可能)。

このサービスは、接続する通信端末に、専用のアプリをインストールして、wi-fi経由で接続するだけですぐに利用できます。

このイリジウム GO!を、室内で利用する場合でも、オプション品の野外アンテナを接続して、そのアンテナだけを上空の開けた場所に設置すれば問題ありません。

 

料金に付いては、KDDIの提供している法人、ビジネス向けのサービスを例にすると、契約料金として、10000円(税抜)、月額料金として5000円(免税、1000円分の無料通信つき)が必要となります。

また、通話料として、固定、携帯電話に対する発信が、20秒当たり63円(免税)、イリジウム衛星電話を利用している相手に対する発信が、20秒当たり40円(免税)、他の衛星電話に対する発信では、20秒当たり572円(免税)かかります。

ただし、着信に関しては料金はかかりません。SMS送信は、1回あたり58円(免税)という料金設定になっています。

 

イリジウム GO!はどうですか?

問題は、このイリジウム GO!自体の価格ですが、KDDIの公式サイトでは、オープン価格としてはっきりとした記載がありません。

実際に、見積もりを依頼すると正確に金額がわかるようです。2015年3月17日までは、キャンペーン価格で提供中、とのことです。

どちらにしても、プライベートで気軽に購入できる金額ではなさそうです。

データ通信の速度に関しては、必ずしも満足できるレベルではありませんが、ひとまず、音声通話とメール送受信のサービスを、地球上のどこからでも利用できる点を評価すべきでしょう。

将来的には、通常のモバイル回線と、衛星回線の両方に対応したスマートフォンなどの製品が、普通に利用されるような状況が、やって来る可能性も、あり得るのではないでしょうか?

技術革新によって、衛星回線を経由したデータ通信の速度が、更に向上すれば、実現には、いくつかのハードルがありそうですが、自然とそのような流れに向かうことが予想されます。