クラウドWi-Fiサービスで不安を解消

自宅に設置している1台の無線ルーターの管理であれば、目の前にあるパソコンやスマートフォンで、その機器の設定画面を開いて簡単に設定を変更することができます。

定期的に使用する接続パスワードを変更したり、その機器に関してアップデータが配布されていればそれをインストールしたり、と言うような作業は、使用するユーザー側で簡単に対応することが可能です。

まさか、この程度の作業を対価を支払って誰かに依頼する必要はありません。

しかし、これが多数の場所で利用している、数十台、数百台の無線ルーターであればどうでしょうか?

 

通常であれば、その設置場所を管理している人が、それぞれの通信機器の設定などを個別に行う必要があります。

しかし、その企業が運営している店舗や、営業所などが、全国に展開されている場合に、その全ての拠点に設置されている通信機器を、1ヶ所のコントロールセンターから、一度に設定することができればどれほど助かるでしょうか?

最近、そのように多数の場所に設置されている通信機器の管理を、クラウド経由で行う方法が提供されています。

それが「クラウドWi-Fi(又は、クラウド型無線LAN)」と呼ばれているサービスです。実際には、どのような仕組みなのでしょうか?

 

クラウドWi-Fiサービスとは?

クラウドWi-Fiサービスとは、サービスを提供している業者によって、多少の違いはありますが、各拠点に設置された無線ルーターのような通信機器の管理を、インターネット上のクラウド・サービスを経由して、1ヶ所から集中して行います。

そのため、各拠点ではあらかじめ必要な設定を行った遠隔操作に対応した専用の無線ルーターなどをインターネット回線へ接続するだけで、すぐにパソコンやスマートフォンなどの通信端末から、ネット上の各サービスを利用することが可能となります。

同様に、その拠点内のネットワークへ接続して、業務用のシステムへログインすることもできるようになります。

通常であれば、新しい業務用パソコンなどの通信端末が増えれば、その拠点毎に、新たに、接続用のID、パスワードなどを、通信機器へ追加設定する必要がありますが、その当たりの作業は、1ヶ所のコントロールセンターから集中して行いますので、各拠点での作業は不要です。

登録された端末以外の接続を禁止したり、定期的に、接続用のパスワードを変更したり、と言うような、セキュリティ対策も、設置しているアクセスポイントの設定を、コントロールセンターから、遠隔操作で変更することによって終了します。

このような手法によって、どれほどコストを削減できるかは容易に想像がつくところです。

 

クラウドWi-Fiサービスの良さは、他にもあります。

単に、接続する通信端末の管理を行うだけではありません。

例えば、そのアクセスポイントを設置する地域や、拠点に合わせて、異なるコンテンツを配信したり、その設置場所に対応した、業務用システムを提供したり、と言うようなことも、容易に行うことができます。

全ての設定は、1ヶ所のコントロールセンターにおいて、ネットワークの専門家が行いますので、これまでのように、拠点毎に、管理者が研修などによって、ネットワークを管理する知識を個別に蓄積する必要もなくなります。

多数のアクセスポイントを管理するために、専用の通信機器を、拠点毎に購入する必要も、なくなりますので、設備コストが、削減することができます。

また、各拠点に設置するアクセスポイントに関しても、レンタルにすれば、故障した場合もすぐに交換して対応することができます。

アクセスポイント自体に搭載されているファームウェアのアップデータなども、コントロールセンターから遠隔で行うことができますので、全く触る必要がありません。

 

クラウドWi-Fiサービスの将来

将来的には、このような手法で、ほとんどのアクセスポイントが、運用されるようになる可能性が、高いのではないでしょうか?

その場合、現在利用しているアクセスポイントが、どのような型番であり、また、セキュリティ対策の面で、どの程度のレベルを満たしているのかを、すぐに確認できる点は非常に大きなメリットです。

現在のように、一度購入した通信機器を、壊れるまで使用する、と言うような状況から、セキュリティのレベルが、一般的な基準を下回ったアクセスポイントなどの機器を、早急に交換できる環境が実現することが期待されます。

そうなれば、現在、問題となっているようなセキュリティ上の問題のうち、かなりの数が、解消されるかも知れません。